■ アンモナイトの美と科学
+■アンモナイトはどのような生物であったか
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 姿勢の上限と下限を変化させることによって、ニッポニテスにみられる形態の変異を再現できます。ただし、下限の値を極端に小さい値に設定すると、殻は蛇行しなくなり、単純な立体らせん巻きになります。また、上限の値を極端に大きな値に設定すると、平面巻きになってしまいます。


 


姿勢の上限(Up)と下限(Lo)を変化させたときにつくられる形態。
(岡本、1999より)


 

 ニッポニテスは約9000万年前に出現しました。同時代には右巻きあるいは左巻きの立体らせん巻きをするユーボストリコセラスが産出します。姿勢の下限を変化させたときにおこる立体らせん巻きから蛇行巻きへの変化は、ユーボストリコセラスからニッポニテスへの変化を連想させます。


 


白亜紀異常巻きアンモナイト・ユーボストリコセラス(Eubostrychoceras)からニッポニテス(Nipponites)への進化。
(Okamoto、1989を改作)







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