■ アンモナイトの美と科学
+■アンモナイトはどのような生物であったか
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 アンモナイトの殻の基本構造は、オウムガイに似ています。そこで、オウムガイと同様に、気室にガス、住房に軟体部を仮定すると、浮心と重心を計算することができます。浮心と重心はつねに重力方向に配列するため、この2点からアンモナイトの生息姿勢を推定することができます。


 




アンモナイトの生息姿勢の復元
X: 浮 心 ●: 重 心 斜体部は住房部




白亜紀異常巻きアンモナイト・ユーボストリコセラス・ムラモトイの生息姿勢の再現
Eubostrychoceras muramotoi、約8800万年前
初めの棒状の成長段階とそれに続く1巻きないし1巻半までの成長段階では、殻の先端を上に向けた姿勢が復元されます。その後、姿勢は急速に反転し、ほぼ2巻きの成長段階以降は先端を下に向けた状態に復元されます。
(岡本、1989より)




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