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先カンブリア時代には、それ以降の地層にはない独特のリップル・マークがあり、それはバイオマットが海底の砂を固定したためと考えられます。4の標本の一部では、新しいリップル・マークが剥がれ落ち、古い方が見えています。バイオマットに乏しい現在の海底では、リップル・マークができるとき、それ以前にあったものはかき消されるので、重ね書きのリップル・マークはできません。重ね書き(palimpsest)という言葉は、中世の壁画に由来します。古い壁画の上に新しい絵を描いたので、上の絵を削り落とせば、古い壁画を見ることができます。
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