■ 化石芸術
+■先カンブリア時代の生痕化石・偽化石
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重ね書きの リップル・マーク
(Palimpsest Ripples)
先カンブリア時代(11億年前)
インド中部産
上:50cm x 95cm、 下:44cm x 81cm




 先カンブリア時代には、それ以降の地層にはない独特のリップル・マークがあり、それはバイオマットが海底の砂を固定したためと考えられます。4の標本の一部では、新しいリップル・マークが剥がれ落ち、古い方が見えています。バイオマットに乏しい現在の海底では、リップル・マークができるとき、それ以前にあったものはかき消されるので、重ね書きのリップル・マークはできません。重ね書き(palimpsest)という言葉は、中世の壁画に由来します。古い壁画の上に新しい絵を描いたので、上の絵を削り落とせば、古い壁画を見ることができます。




第一部 化石芸術  バーチャル展示室 B2F      第二部 アンモナイトの美と科学  バーチャル展示室 B3F