この地層面は標本30の30cm程上の層にあり、その間の砂岩にはたくさんの円すい状のすじ（この標本では見えません）があります。つまり、突然土砂がたい積し、この二枚貝は生き埋めを避けるため、上に移動したようです。しかし、殻は半開き状態で、しかも本来の生活姿勢とは上下反対向きです。土砂のたい積から逃れたものの、さらに積もった泥で窒息死してしまったと考えられます。これらは、当時起こった川の氾濫を物語っています。恐竜たちも被害にあったことでしょう。