国立科学博物館へ
Q1夜空に星はいくつあるのですか?
Q2北極星はどうして目印にされるのですか?
Q3昔は別の星が北極星だったって本当ですか?
Q4南十字星はどこに行ったら見えるのですか?
Q5七夕の星は本当に会えるのですか?
Q6星座はだれが作ったのですか?
Q7星座の形は変わるのですか?
Q8星座と星占いはどういう関係があるのですか?


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星座編
Q3昔は別の星が北極星だったって本当ですか?
 そのとおりです。現在の北極星は、こぐま座のアルファ星という2等星ですが、今から5000年ほど昔、ピラミッドが作られた時代には、りゅう座のアルファ星のツバンという3等星が北極星だったのです。では、どうして時代によって北極星はかわってしまうのでしょう?
 北極星は、「北極星はどうして目印にされるのですか?」の質問のところでお答えしたように、北極を地球の自転軸にそってのばした先(天の北極)にある星です。実は、地球の自転軸の方が長い間にその向きを変えてしまうのです。地球には月や太陽などの引力がはたらいています。このために、ちょうどまわっているコマが首をふるように、地球の自転軸も周期約26000年で首ふり運動(歳差運動)をするのです。
 5000年前、地軸の北極の向きにもっとも近くて明るい星はツバンでした。そして、今もっとも近いのはこぐま座のアルファ星、現在の北極星です。今から12000年後には、おりひめ星で有名なこと座の1等星ベガが北極星として北の空に輝くこととなります。
宇宙の質問箱

図:歳差運動による天の北極の動き 図:地球の歳差運動


   

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