1等星、2等星、‥‥ということばは皆さんも聞いたことがあることと思います。このような分類は、紀元前150年頃、ギリシャの天文学者ヒッパルコスがはじめたもので、夜空でもっとも明るい星たちを1等星、次に明るい星を2等星、そして眼で見えるいちばん暗い星を6等星と名付けました。1等星の数は現在全部で21個、1等星から6等星までの星の数は全部で約8600個あります。ただし、これは空全体の数ですから、地平線より上半分しか見えないことを考えると、肉眼で見える星の数は約4300個ということになります。さらに、実際の空では地平線近くの星はもやなどであまりよく見ることができません。ですから、一度に見える星の数はおよそ3000個くらいということになります。
明るさによる星の数の違い
作図ソフト:StellaNavigator AstroArts / ASCII
星の明るさは現在では精密に測られるようになり、5等で100倍(1等で約2.5倍)異なることがわかっています。暗い星には7等、8等、‥‥、反対に明るい星にはマイナスの等級もつけられ、星のカタログには小数点以下まで詳しく明るさが与えられています。
星の明るさ
等級
星の明るさ
-4等星
100
-3等星
40
-2等星
16
-1等星
6.3
0等星
2.5
1等星
1
2等星
0.40
3等星
0.16
4等星
0.063
5等星
0.025
6等星
0.01
(1等星の明るさを1として)
星の数
等級
星の数
1等星以上
21
2等星
67
3等星
190
4等星
710
5等星
2,000
6等星
5,600
7等星
16,000
8等星
43,000
10等星
350,000
13等星
5,600,000
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