2010-10-29

壊さずに中を見る?CTスキャンでの研究資料観察とは?


壊さずに中を見る?CTスキャンでの資料観察とは?

様々な物や生物など、透視して中の様子をそのまま見えるなら、なんて便利でしょうか!
病院などでも使用されているX線CT(X-ray Computed Tomography:X線断層写真撮影)装置。

対象の物を切って中を開けてみなくても、詳しく中の様子を知ることが出来る装置です。断面や立体画像が簡単に得られる、医療現場にはなくてはならない診断装置となってきています。





対象の物(試料など)を破壊せずに、内部の構造を観察することができるという特徴は幅広い研究に大変有用といえるでしょう。この装置は、医療分野以外の様々な研究分野に応用されており、多くの貴重な情報が得られています。

たとえば、古生物の研究において、大変貴重な化石標本の場合、研究だからとはいっても破壊することが許されない場合があります。このような場合、CTでは非破壊で貴重な化石標本から古生物の3次元内部構造などの情報が取得できるので、古生物研究にとって大変画期的な活用方法です。

 実はこの度、国立科学博物館の地球館地下1階の恐竜展示室の奥に、CTスキャンの装置が設置されました。研究活動や、展覧会準備などに大活躍していくことでしょう。また、皆さんにCTを用いた研究の様子の一面を直接ご覧いただけると思います。

 今回のホットニュースでは、この大変便利なCTスキャン装置について、どんな装置かそして、研究での活用などについて紹介したいと思います。

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