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特別展「日本人はるかな旅展」

展示案内

日本列島に、わたしたち“新人”(ホモ・サピエンス)が住みはじめたのは、およそ3万年前からと考えられています。アジアの各地でさまざまな環境に適応した人々がいくつかのルートで、日本列島にたどりつき、“原日本人”が誕生したといわれています。
シベリアでマンモスなどの大型動物を追っていた狩猟民が、当時大陸と陸続きだった北海道に渡り、そこから日本列島に広がったり、南方から人々が黒潮の流れに乗って丸木舟で琉球列島、九州に到着してきたと考えられています。
本展では、港川人など日本人の祖先の化石人骨、日本各地から出土した石器や土器あるいは丸木舟をはじめ、ロシア・エルミタージュ美術館所蔵のマリタ遺跡から出土したマンモスハンターたちの狩猟具、中国・河姆渡(かぼと)遺跡から出土した初期稲作を証明する農耕具などもあわせて展示し、旧石器時代から弥生時代までの人々の姿かたちと生活を描き出します。
また、本展は8月~12月放送予定のNHKスペシャル「日本人はるかな旅」(5本シリーズ)と連動するものです。番組では最新の合成技術を使った三次元CGでさまざまな古環境を再現していく予定ですが、本展でもこうした映像を活用しながら、日本人の「はるかな旅」をわかりやすく紹介していきます。

■マンモスの骨格

(ロシア科学アカデミーシベリア支部)

■マンモスの牙で作られた女性像

(エルミタージュ美術館)

■港川人1号男性頭骨

(東京大学総合研究博物館)

■大型板状土偶

(青森県教育委員会)

■隆帯文土器

(加世田市教育委員会)

■日本最大の舟形石器

(札幌大学埋蔵文化財展示室)

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