|
人はなぜ身にまとうものに光を求めたのであろうか。ファッションとは着る人の社会的立場や個性、またそれを着る機会にふさわしい雰囲気を表現するものである。
ファッションにおいて光は、華やかさや厳かさを演出するために効果的に使われてきた。絹の重厚な艶は着る人の品位を高め、金糸や銀糸の輝きは壮麗さを、星屑を集めたようなガラスビーズのきらめきは華やかな、時には妖艶な雰囲気を醸し出す。
またそれらが明るい太陽の下で放つ光と、ゆらめくろうそくの炎に照らされて放つ光では、全く違った表情を見せるのである。私たちはこうした光の効果を意識して、その場の雰囲気にあった自分らしさを演出しているのである。
ここでは、伝統的なものから最先端の技術によって生み出されたさまざまな光を放つ服飾素材と、それらの特性を生かした衣服を紹介し、ファッションおいてどのような光が、どのような演出効果をもたらすのかを見ていく。
|