1927年(昭和2年)3月7日午後6時27分頃に起きた丹後半島の頚部を震源とするマグニチュード7.3の地震。死者2925人、全壊家屋5149戸の被害を出し、また火災が多く発生して6459戸が全焼しました。丹後半島の頚部を切るような形で郷村断層が、これと直交するようにもう一つの山田断層が出現しました。震源が浅かったために、これらの断層に沿う地域での揺れは激烈で、およそ9割の家屋が倒壊しました。地震の観測史の上では、断層を挟んで急激な地殻変動の起こることがはっきりと示されたこと、また、余震の立体分布が初めて明らかにされたことが挙げられています。