1905年（明治38年）午後2時39分頃、安芸灘を震源とするマグニチュード7.2の地震が起きました。広島・呉など広島県南部と愛媛県の高縄半島で震度5から6の揺れとなり、建物の損壊とともに堤防・橋・鉄道・水道といった都市基板の被害も多く出ました。ここに示した写真は呉の旧海軍工厰内の被害を記録したものです。

	海兵団食器置場　倒壊		海兵団兵舎　屋根上空気抜崩壊　東北側
	海兵団兵舎　屋根上空気抜崩壊　西南側		海兵団食器洗場　倒壊
	海兵団診察所　屋根上烟突崩壊　西方ヨリ撮影 西方ヨリ撮影		水雷団表門柱　傾斜及亀裂 潜門両翼ノ柱上部ハ左右共全高ヨリ墜落ス
	水雷団構内煉化倉庫　東北妻瓦倒壊		水雷団構内煉化倉庫　西南妻瓦墜落
	水雷団構内木造倉庫　内部敷梁受鉄柱折損及傾斜		水雷団構内木造倉庫　内部敷梁受鉄柱折損及傾斜及頭部移動
	水雷団構内　烟突折損		防波堤　石垣沈下亀裂
	長官々舎　西南側全景		長官々舎　西北側
	長官々舎　壱等厠移動及基礎沈下、浴室土台移動		海軍病院廰舎　表側南角烟突破壊
	海軍病院廰舎　裏側全景		海軍病院木造病室　屋根上烟突取除工事中
	海軍病院倉庫　東側瓦壊落及窓廻リ亀裂		海軍病院第壱病室　東側迫持欠損及壁亀裂
	海軍病院第壱病室　階下診察室壁及烟筒亀裂		海軍病院第壱病室　階下表階段（脇？）壁亀裂
	海軍病院第壱病室　階上大室界迫持破壊		海軍病院第壱病室　南側外壁亀裂及煉化脱出 丸印ハ亀裂カ所ヲ示ス
	海軍病院第壱病室　西側妻		鎮守府表門附近道路　水道鉄管接手亀裂の為噴水する光景　周囲は掘上たる土砂を以って堤防を造り道路へ流水するを防ぐなり
	廰舎　表門西南角壁亀裂 丸印ハ亀裂カ所ヲ示ス		廰舎　南側壁亀裂 丸印ハ亀裂カ所ヲ示ス
	廰舎　階下廣間壁及廊下界迫持亀裂		廰舎　東角屋根隅棟丸瓦移動
	測器庫裏渡廊下　地隙		経理部廊下　煙突墜落
	需品庫煉化平家倉庫　東北側窓（脇？）壁亀裂		需品庫煉化二階倉庫　東角柱形移動
	需品庫煉化二階倉庫　東北側壁封角線状亀裂		需品庫煉化二階倉庫　東北側壁封角線状亀裂（47）ノ外部
	需品庫連化二階倉庫　東北側壁封角線状亀裂		衣糧科煉化二階倉庫　東北側階上水平亀裂（51）ノ外部 丸印ハ亀裂カ所ヲ示ス
	衣糧科煉瓦二階倉庫　階上東北側壁亀裂		工廠内煙突（甲）　折損
	工廠内煙突（乙）　約全高三分ノ一墜落		工廠内煙突（丙）　亀裂
	工廠内煉瓦家　東北側壁亀裂		工廠内煙突（丁）　（57）付属煙突折損
	工廠内煉瓦家　(55)ノ西南側　亀裂