日本の生物多様性ホットスポットの構造に関する研究(Biological Properties of Biodiversity Hotspots in Japan)

「多様性ホットスポット日本」の生き物たち

代表的な日本固有種、国内の多様性ホットスポットに生息する種、日本を分布の中心とする種など、「多様性ホットスポット日本」の重要な構成要素と考えられる生物を、プロジェクトに参加している様々な分類群が専門の研究者たちが紹介します。

アカメ

アカメ科

Lates japonicus Katayama and Taki

動物界-脊索動物門-条鰭綱-スズキ目

アカメ(アカメ科) 写真:国立科学博物館魚類研究室

写真:国立科学博物館魚類研究室

アカメは、最大体長が1mを超える大型魚類であり、日本固有種である。静岡県浜名湖から鹿児島県種子島までの南日本の沿岸域に分布するが、主な生息域は高知県と宮崎県の河口や内湾の汽水域である。正確な産卵場所や産卵方法については、まだ解明されていない。ただし、アマモ場で稚魚期から若魚期まで生育するので、本種にとってアマモ場の存在が非常に重要である。

本種はアカメ科に属し、ナイルパーチやバラマンディの仲間である。過去には、バラマンディや他のアカメ科魚類(現在のアカメモドキ)として日本に分布していると考えられていたが、1984年に日本固有種として新種記載された。限られた分布域、稚魚の生育上であるアマモ場の減少、遊漁や飼育目的の採集圧などの理由により、日本の絶滅危惧種IB類に指定されている。(動物研究部・中江 雅典)

分布 日本固有種(静岡県浜名湖から鹿児島県種子島)、主に沿岸域に生息
絶滅危惧(環境省) 絶滅危惧IB類(EN) 絶滅危惧(IUCN)

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