基本情報
重田 康成
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所属
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生命史研究部 環境変動史研究グループ
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学位
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博士(理学)
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メールアドレス
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研究者情報
研究分野
古生物学、地質学
研究内容
アンモナイトの生層序学的研究、古生態学的研究、比較解剖学的研究、分類学的研究。
北太平洋地域(日本、極東ロシア、アラスカ)や東南アジア(ベトナム、タイ、フィリピン)の中生代層序。
三畳紀初期の生物多様性の回復の研究。
古生代末の大量絶滅事件により海生生物種の90%以上が死滅し、それまでの生態系は壊滅的な打撃を受けました。こうして幕をあけた中生代は、恐竜が出現し、繁栄し、絶滅しただけではなく、陸上植物や海の生物に大きな生態的な変革が起きました。それは現在の生物多様性や生態系の成立を理解する上で、重要なヒントを与えるものです。私は化石と同じ目線にたち、化石がもつ様々な情報を詳細な野外調査や標本の観察を通して読み取り、中生代という時代を理解しようとしています。具体的には、1)ロシア、ベトナム、タイの三畳系をフィールドに、大量絶滅後の生物多様性や生態系の回復に関する研究、2)環太平洋地域(フィリピン、日本、ロシア、カナダ、アメリカ)の白亜系をフィールドに、アンモナイトの生物地理と進化に関する研究を進めています。いずれも,化石生物の生物学的、生態学的、分類学的、進化学的研究、地層の堆積学的、層序学的研究に基礎を置きますが、必要に応じて、現生生物を用いた研究、同位体などの地球化学的研究、古地磁気層序や絶対年代測定などの地球物理学的研究など様々な研究手法を取り入れています。
経歴
| 2016年~現在 |
国立科学博物館 地学研究部 環境変動史研究グループ長 |
| 2015年~現在 | 筑波大学大学院生命環境科学研究科連携大学院教授(兼任) |
| 2015年~2018年 | 国立科学博物館 地学研究部 コレクションマネージャー |
| 2014年 | 東京大学大学院理学系研究科教授(兼任) |
| 2008年~2015年 | 国立科学博物館 地学研究部 環境変動史研究グループ研究主幹 |
| 2003年3月~2004年1月 | 文部科学省在外研究員(ドイツ・ハンブルク大学) |
| 2002年~2007年 | 国立科学博物館 地学研究部 古生物第二研究室主任研究官 |
| 1998年3月~1998年7月 | 日本学術振興会・NIS(旧ソ連)諸国研究者交流事業派遣研究者 |
| 1994年~2002年 | 国立科学博物館 地学研究部 古生物第二研究室研究官 |
| 1993年 | 三笠市立博物館臨時職員 |
| 1992年 | 東京農工大学農学部非常勤講師 |
| 1992年 | 東京大学院理学系研究科地質学専攻博士課程 修了 |
学会活動
日本古生物学会(特別号編集長 2019-
日本古生物学会(Paleontological Research編集長 2015-2019 )
日本古生物学会(評議員・常務委員 2015-
日本地質学会 (地質学雑誌編集委員2007-2011)
Induan/Olenekian境界策定のためのワーキンギグループ(1998- )
日本古生物学会
International Palaeontological Association
The Paleontological Society
私の研究
世界中の地層からアンモナイトを掘り出し「どのような生物か」「どこに住んでいたか」
「どのようにして化石になったか」などをテーマに研究を進めている。



