波江野式ラジオ地震計
無線を利用した遠隔式の電気記録地震計の一種で、1930(昭和5)年に波江野清蔵(1906~1942)が考案しました。
下をバネで支えた倒立振子を利用し、振子の上には多数の羽根があってこれが電気コンデンサーとなっています。振り子が振動すると、このコンデンサーの電気容量が変化し、これに繋がった発振器から出る電波が地面の揺れに従い周波数が変調することになります。
この地震計は主に地震探査(地下構造探査)を目的に作られ、多摩川の河底の地質調査などに使われました。
