2014-12-15

世界一大きい「花」、ショクダイオオコンニャクが開花


日本新記録を達成!

仏炎苞の一部を切り取ると、小さな花がたくさん付いているのが分かる。下が雌花で上が雄花

 世界一大きい「花」、ショクダイオオコンニャクが、7月3日の夜、筑波実験植物園で咲きました。日本で10回目の開花です。当園では2012年についで2年ぶりの開花でしたが,今回は高さ272 cmに伸びて日本新記録をみごと達成しました。7月4〜7日の特別公開のあいだにお越しいただいたお客様は14,336人。つくば市の人口は22万人ですからすごいことです。
 ショクダイオオコンニャクは名前のとおり、食用のコンニャクに縁の近いサトイモ科の植物です。地下には巨大なコンニャク玉ができます。ふるさとはインドネシア・スマトラ島の熱帯雨林。限られた地域にしか分布しないうえ、数年にいちどしか開花しない、咲いても数日で完全に閉じてしまうといった性質があるため、自生地で開花を観察した人はわずかで、生態は謎だらけです。
 ショクダイオオコンニャクの「花」、実は500ほどの小さな花の集まりというのが正確です。中心の茎に密集したひとつひとつの花は、臙脂色のプリーツスカートのような仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれ、外から見ることはできません。花の集まった部分から上は煙突の形にぐんぐん伸び,付属体と呼びます。これらの部分がセットになって、子孫を残す花の役目を果たすのです。