| ウマはなぜ馬面か | ||||
ウマは中型から大型の動物である。胴体はかなり太く短い。脚は長くまっすぐなように見えるが、胴体の近くは曲がっている。また、胴体に近い部分ほど太く短く、先端に近いほど細く長い。その結果、長距離を速く走るのに向いている。しかし、ジャンプは苦手である。 さて、ウマは立ったまま地面の草を食い、水も飲む。寝ころがっていては、まばらな草を食うのに不便であり、ライオンにおそわれたら危険でもある。そうすると、立ったままで口が地面に届かなくてはならない。頸と顔の長さの合計が前脚よりも長い必要がある。もともとウマの脚は長い。だからといって、頸だけを長くして、顔を短くすると、頸に負担がかかる。 そこで、顔を長くすることによって、咀嚼筋があって重い顔の後半部分と、草を食いちぎるだけの軽い口とを離してやれば、頸が短くなって負担が軽くなる。しかも、草を噛み砕くために臼歯が並ぶスペースのゆとりもできる。だから、ウマは馬面になったのである。 |
![]() (イラスト・石井礼子) |
|||