どのように食物を採り消化するか

 動物が栄養分を体内に取りいれるためには、餌を捕まえて胃袋に送りこんでやればい。あとは自動的に消化してくれる。しかし、代謝の速い哺乳類や鳥類では、食物(とくに消化の悪い植物性食物)を物理的に細かくして化学的消化を速めることが大切である。そのために、歯や顎そして筋肉をそなえた咀嚼器官はかなり重い。爬虫類の大部分は、まともに噛まずにのみこんで、消化液の化学的作用にたよるので、消化スピードが遅く、活発な生活ができない。
 ところで、動物が、餌を捕まえるところ、噛むところ、消化するところはそれぞれ違っている。多くの動物では、捕まえるところは口である。ヒトを含めた霊長類は手である。噛むところは、歯と顎だが、鳥類や恐竜のように砂嚢(砂肝のこと)ということもある。たいていの哺乳類では、捕まえるところと噛むところは、顔の前の部分と後ろの部分というぐあいに接近している。

図2 頭の形と身体の基本設計
餌を捕まえる(青)、噛み砕く(緑)、消化する(赤)場所は動物によってさまざま。