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絵画における光の効果
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 絵画作品を絵画材料・絵画技術の観点から調査研究するには、自然科学的調査研究がある。そのひとつである光学的方法には、可視光線によるものと、不可視光線によるものと二つに分けられる。双方とも写真撮影により記録する。

 可視光線による光学的調査には、肉眼で観察するのに一番良い条件での、いわゆるノーマルな正常光線での写真記録がある。これはその後の各種の光学的調査記録写真との比較、観察、判断の基準となる。その他に側光線調査、光学顕微鏡調査、紫外線蛍光調査がある。

 不可視光線による光学的調査には、赤外線調査とX線調査がある。肉眼では直接見ることができない深部が調査できる。

 これら光学的方法による調査は、絵画作品を破壊することなく、絵画作品そのものからさまざまな情報を得ることができる。近年、光学的方法に、テレビカメラが導入されたり、コンピュータシステムとの連結が行われ、より画像が鮮明になると同時に、これらを複合させた画像により、調査研究の精度が増してきている。

 なお、この展覧会場では、赤外線写真、紫外線蛍光写真、側光線写真、顕微鏡写真などによる現在の自然科学的絵画調査の一端を紹介する。


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