■ アンモナイトの美と科学
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川下由太郎氏。カナダ・クイーンシャロット島にて(1997年10月3日)。はじめての海外調査で、約1億年前のアンモナイトを採集。


 

川下由太郎氏の略歴

 川下由太郎氏は、1939年2月8日青森県下北郡(現・むつ市)田名部町に生まれ、中学校を卒業後、北海道にわたり、林業に従事され、1963年からは三笠市内の炭鉱に勤務されました。1991年からは、ハンターやガイドとして野外事業に従事されていましたが、2000年12月24日に交通事故により逝去されました。

 川下氏は、1960年代にアンモナイトに出合い、収集を趣味とするうち、その学問的意義に興味を抱くようになり、抜群の探究心と徹底した採集力でアンモナイトの新属や新種を相次いで発見されました。
大学や博物館の研究者と連名で論文を発表し、その業績は国際的にも高い評価を得ています。川下氏の業績をたたえて、多くのアンモナイトに川下氏の名前がつけられています。また、1985年には稚内市でクビナガリュウの化石を発見し、1992年に「ソウヤカワシタリュウ」と命名されるなど、川下氏の業績はアンモナイト研究だけにとどまらず、多岐に及んでいます。



 




川下由太郎氏が1985年に稚内市東浦海岸で発見したクビナガリュウ「ソウヤカワシタリュウ」の化石。
 




幌加内町朱鞠内川にて、松本達郎・九州大学名誉教授(左)の地質調査に協力する川下由太郎氏(右)(1998年8月19日)。






夕張市シューパロ川にて、大型アンモナイトを発掘中の川下由太郎氏(1995年7月11日)。







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