■ 化石芸術
+■エディアカラの楽園〜ヴェンド生物〜
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エディアカラの楽園〜ヴェンド生物〜  

 世界各地の先カンブリア時代末(約6億年前)の地層から硬い組織を持たない独特な生物の化石が発見され、それが多産するオーストラリア南部フリンダース山脈のエディアカラの地名にちなみ、エディアカラ化石群と呼ばれています。この化石群はゴカイやウミエラなど、現在の動物界の直接の祖先(後生動物)たちと考えられてきました。しかしザイラッハー博士は、それらは動物でも植物でもなく、その当時にしか存在していなかった生物群であるとし、それを先カンブリア時代末の地質時代名(ヴェンド紀)にちなみ、ヴェンド生物群(Vendobionta)と命名しました。ヴェンド生物は、エアーマットのような小さな袋状の部屋が集合した独特の構造(キルト構造という)で体がつくられ、巨大な単細胞の生物であったと考えられています。


 


第一部 化石芸術  バーチャル展示室 B2F      第二部 アンモナイトの美と科学  バーチャル展示室 B3F