アオコと学名

生物には国際的に使われる学名と日本国内だけで使われる和名がつけられています。学名はAnabaena oumiana M.Watanabe 1996のように、グループの名前(属名[ぞくめい]Anabaena)+ 種の名前(種小名:oumiana)+ 命名した人の名前(命名者:M.Watanabe)+ 命名した年(命名年:1996)からなります。 命名者と年は省いて、Anabaena oumianaとだけ、書かれることが多いです。

学名の付け方

微細藻類[びさいそうるい]は何万種類もいるので、いちいち和名をつけていくと大変です。そのため、ほとんどの場合、和名として学名の読み方をカタカナで書いたものが使われます。この場合はアナベナ オウミアナとなります。学名は古代の言語(ラテン語)で命名することになっていますが、 その発音はラテン語式に発音する人や英語式に発音する人など色々です。Microcystisは、ラテン語式ではミクロキスティスとなりますが、英語圏の人はマイクロシスティスと呼んでいます。 そのため、カタカナ表記するときも人により違いが生じることがあります。いずれも間違いではありません。
私たちは基本的にはラテン語読みを採用していますが、アナベナ(ラテン語式ではアナバエナ)の様に慣用的[かんようてき]に使われる様になってしまったものは、慣用表現に従っています。 ラテン語式の読み方は、ローマ字読みに近いので日本人にはなじみやすいと思います。

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