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Q1太陽系はどのようにして生まれたのですか?
Q2第10惑星はあるのですか?惑星の名前はどうやってつけられたのですか?
Q3惑星の数はもう変わらないのですか?
Q4惑星の名前はどうやってつけられたのですか?


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太陽系の誕生編
太陽系はどのようにして生まれたのですか?
 私たちの太陽系はどのようにして生まれたのでしょうか。それは、太陽という恒星がどうして生まれたかを探ることにもなります。
 恒星と恒星の間の宇宙空間には、星間ガスや星間塵とよばれるガスやチリがひじょうに薄くまばらに存在しています。これらのガスやチリがが特に濃く集まったものを星間雲とよびます。恒星はこれらの星間雲から生まれるのです。
 太陽もまた、こういう星間雲の中でガスやチリがより集まって生まれました。この大きなかたまりは引力によってしだいにちぢんでいきます。このときガスは回転しているため、だんだんと平たい円盤のようになっていきます。そして最後には、中心にいちばん重いかたまりができ、まわりに薄いガスとチリの円盤ができます。これを原始太陽系星雲とよびます。
 中心のかたまりは原始太陽となりますが、残された円盤の中ではガスとチリがくっつき、直径10kmほどの小さなかたまりが無数に生まれます。これを微惑星とよびます。
 これらの微惑星は衝突することで、合体したりこわれたりしながら、しだいに大きなかたまりに成長していきます。これが原始惑星の誕生です。原始惑星にはまだたくさん残っている微惑星が衝突し、まわりのガスも引力でひきつけて大きく成長していきます。
 しかし、中心近くでは原始太陽の輝きのため水素や揮発性のガスが吹きはらわれ、岩石と鉄を主成分とした小さな惑星が残り、地球型惑星になりました。また、外側のガスが濃いところで成長した惑星は、軽い水素ガスを大量に集め木星型惑星になったのです。
 火星と木星の間で、大きな惑星に成長できなかったものは、たくさんの小惑星となり小惑星帯を作りました。また、微惑星のうち惑星の引力で太陽系の端に放りだされたものが彗星になったと考えられています。
 隕石の年齢をしらべることで、太陽系が生まれたのは46億年前のことと分かりました。また、原始太陽系星雲がちぢみはじめてから、太陽系ができるまでは一千万年ぐらいだと考えられます。
宇宙の質問箱

太陽系のできるまで
図:太陽系のできるまで

オリオン星雲中の原始惑星系円盤
写真:オリオン星雲中の原始惑星系円盤
提供:NASA / STScI
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