

量子の世紀
いまからおよそ100年前
物理学者たちによって作り上げられたとある理論が、自然についての人間の知識に、大きな変革をもたらしました。
その名は「量子力学」。
現代のサイエンスの根幹を成すと同時に、その応用を通じて、われわれの生活や社会を変える原動力となっている理論です。量子力学の誕生から1世紀を記念し、2025年は「国際量子科学技術年」(International Year of Quantum Science and Technology; IQY)とされています。本展では、この理論のエッセンスを伝えるとともに、そのあゆみを自然界の不可思議なメカニズムに魅せられた科学者たちの挑戦として描きます。
開催概要
- 企画展名称
- 量子の世紀
- 開催期間
- 2025(令和7)年10月21日(火) ~
11月30日(日) - 開催場所
- 国立科学博物館(東京・上野公園)
地球館2階常設展示室内 - 開館時間
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- 9時~17時
- 入館は閉館時刻の30分前まで
- 休館日
- 10月27日(月)・11月4日(火)・10日(月)・17日(月)・25日(火)
- 入館料
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- 一般・大学生630円(団体510円)
- 常設展示入館料のみでご覧いただけます
- 団体は20名以上
- 高校生以下および65歳以上は無料
- 主催
- 国立科学博物館
- 共催
- 日本物理学会
アクセス
- 所在地
- 東京都台東区上野公園 7-20
(地図アプリサイトで見る) - お問合せ
- 050-5541-8600(ハローダイヤル)
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- JR「上野駅」公園口から徒歩5分
- 東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」7番出口から徒歩10分
- 京成電鉄「京成上野駅」正面口から徒歩10分
- 敷地内に駐車場および駐輪場はございません
展示紹介
- 第I部 量子力学の建設
- 量子力学は、100年前に突如としてその全貌をあらわした
というわけではありません。
19世紀から20世紀への転換期のころから、鍵となるアイデアが、徐々に積み重ねられていったのです。
しかし1920年代の半ばの勢いはすさまじく、1925年からものの2年たらずで、おおよその理論の骨子が見出されました。
ただしそれは、自然界の不思議な「謎」をめぐる探究の幕開けに過ぎませんでした。
- 第II部 量子力学の挑戦
- 量子力学は、自然界におけるさまざまな階層の現象を極めてよく説明しました。
その知見を応用した技術は、わたしたちの社会の基盤となっています。
理論が示す自然界の不可思議な性質についても、その探究の一方、これを積極的に活用してかつてないテクノロジーを創出する試みが注目を集めています。
量子力学の物語は、まだ始まったばかりなのかもしれません。