「アントロポシーン」(Anthropocene, 人の時代)とは、人類の活動が、数百万年という時間が経過した後においても地球規模で観測されうるような痕跡を残すようになった時代、またそのことを意識すべき時代、という意味で使われつつある言葉ですが、その議論はまだ十分ではありません。

本シンポジウムは、国内外の様々な分野の研究者たちにご講演いただき、各分野で捉えている「アントロポシーン」とは何かを理解しよう、という目的から企画されました。

人の活動は様々な影響を自然環境に与え、また与えられてきました。人の活動をこれからも持続させるために私たちはどうすればよいのか。本シンポジウムでの議論が、人が自然と共存する道を探すという課題に向けた第一歩となることを期待します。皆様のご参加をお待ちしております。

概要

開催日時

2016年1月30日(土) 10:00~16:40  
※受付開始9:30

会場

国立科学博物館上野本館

国立科学博物館 日本館2階講堂

〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20

≫アクセス方法

対象者

どなたでもご参加いただけます。

参加費

無料

※ただし、別途入館料が必要です。
一般・大学生:620円、高校生以下・65歳以上:無料

申込締切日・定員

1月15日(金) 定員100名

※WEBからの事前申込みが必要。
(右上のボタンよりお申し込みください)

※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。

お問合せ ■ 国際シンポジウム事務局
〒305-0005 茨城県つくば市天久保4-1-1
国立科学博物館理工学研究部内
TEL: 029-853-8901(代表)
FAX: 029-853-8492
Email: anthropocene2016@kahaku.go.jp

プログラム Program

※プログラムは更新されます。最新のプログラムはこちらでご確認ください。

一般公開

日時 使用
言語
タイムテーブル

1月30日(土)

10:00~16:40
日本語

英語

同時通訳あり

9:30

受付開始

10:00

開会挨拶

10:15

基調講演

「アントロポシーンにどのような意義を見出すか」
Eric Dorfman 氏 (カーネギー自然史博物館長(アメリカ)、国際博物館協会-自然史の博物館・コレクション国際委員会(ICOM-NATHIST)委員長;海洋科学、環境学)

「ヒトと自然と科学」
青柳 正規 氏 (東京大学名誉教授、文化庁長官;ローマ美術史)

11:45

昼食休憩

13:00

招待講演(各30分)

「アントロポシーン――文化上の革命か、それとも正式な地質年代単位か?」
Martin J. Head 氏 (ブロック大学教授(カナダ)、国際層序委員会第四紀層序小委員会(ICS-SQS)委員長;古生物学、地質学)

「人類中心主義を超えて――文明の発生学的モデルをふまえて」
中牧 弘允 氏 (国立民族学博物館名誉教授、吹田市立博物館長;文化人類学)

「ホモ・サピエンスの拡散とアントロポシーン」
篠田 謙一 氏(国立科学博物館人類研究部長;自然人類学)

「ヒトの原罪」
村上 陽一郎 氏 (東京大学名誉教授・国際基督教大学名誉教授;科学史)

「アントロポシーンを語るということ――技術史における課題」
Helmuth Trischler 氏 (ドイツ博物館研究部長、レイチェル・カーソン環境社会研究センター長;技術史)

15:30

休憩

15:40

パネルディスカッション

コーディネーター: 山根 一眞 氏(獨協大学経済学部特任教授;ノンフィクション作家)

パネリスト: Eric Dorfman 氏, Martin J. Head 氏, 中牧 弘允 氏,
篠田 謙一 氏, 村上 陽一郎 氏, Helmuth Trischler

16:40

閉会挨拶