★★★★★ 第3弾イベント報告 ★★★★★

「トークライブ@系統広場 in 地球館」終了しました!
平成20年11月8日(土)

会場:国立科学博物館 地球館1F

美しい展示空間で、理系分野で活躍されている女性研究者のライフスタイルについて聞くことができるイベントでした。講師として、化石の発見から38年ぶりに学名が付けられて話題となった「フタバスズキリュウ」を含め古生物を研究されている東京学芸大学の佐藤たまき先生と、そして、青いバラの開発でも大変話題となったサントリー研究所の中村典子研究員から、中高生の頃の話や、現在の研究の話を聞きました。また、スライドショーで、国立科学博物館地学研究部の齋藤めぐみ研究員の日常の研究風景・環境を垣間見ました。その後の質問コーナーでは、参加者のみなさんがいろいろ聞きたいことを質問して、講師の女性研究者の皆さんに答えてもらいました!


イベントの様子

1)展示場「系統広場」において、ステキなライティングのなか、女性研究者3名から実際の研究・仕事について聞きました。


イベントの様子

2)実際の研究はこんな感じです!研究作業中や実験中の様子の写真にみなさん興味を持って聞いてらっしゃる様子。


イベントの様子

3)講師の女性研究者も力説中。面白い!という気持ちをもって、研究・仕事していることがその言葉からしっかりと伝わってきます。


イベントの様子

4)日頃聞きたい事を講師の女性研究者にたくさん丁寧に答えていただきました。コメントを参考にして、参加のみなさんは、理系進路についてより一層イメージがはっきりしたのではないでしょうか?



佐藤たまきさんのプロフィール 研究紹介
中学生の頃:理科も好きでしたが、得意科目は国語や英語。とにかく足が遅くて手先が不器用なので、体育の実技や家庭科の裁縫などは全くできませんでした。美術部に所属していましたが、なぜか犬小屋を作ったりしていました。
高校生の頃:高校の予習復習が大変でしたが、それでも友達と何時間もおしゃべりしたり、部活(文学部、家庭部茶道班、地学部)もしっかりやったりして、本当によく学びよく遊びました。本の虫で、制服のポケットに文庫本がいつも入っていました。
大学生の頃:ゼミに参加したり化石発掘に出かけたりして、いろいろな先生や先輩に教わりながら古生物学の勉強に熱中しました。卒論で首長竜の研究を行ったことが今まで続いています。
現在:東京学芸大学 教育学部自然科学系 准教授
専門分野について:古脊椎動物学という、背骨のある動物の化石(首長竜、恐竜など)の分類学や復元について研究する分野です。地学と生物学の両方にかかわります。日本では地学の一部に入っていることが大部分ですが、欧米では生物学の一部とされていることもあります。

佐藤さんに聞きました! 理系に進んだ理由はなんですか?

恐竜などの絶滅動物について勉強したかったから。小さな子どもの頃から古生物学者になると決めていました。理系を選ぶ女性は今以上に少数派だった時代ですが、両親が理系出身のせいか特に違和感もありませんでした。

佐藤さんから理系に興味がある女子中高生のみなさんへのメッセージ

佐藤さん
理系文系や職種を問わず、興味を持っているということが 進路選択の上で大事なのではないかと思います。興味が あれば多少苦手でも勉強が苦になりませんが、興味がな ければやる気を維持できませんよね。「女の子だから」という 先入観になんて負けないで、「面白そう」「やってみたい」と いう気持ちを是非生かしてほしいと思います。

中村典子さんのプロフィール 研究紹介
中学生の頃:将来のことは全く頭になく、勉強も部活もほどほどに、友人たちとの遊びに一生懸命な毎日でした。
高校生の頃:理科の遺伝に関する授業で、色々な変異をもったショウジョウバエを先生が見せてくれたことがきっかけで、生物に興味を持ち始めました。
大学生の頃:大学での専攻は薬学でしたが、お花屋さんでアルバイトをしたことがきっかけでお花が好きになり、漠然と将来は花に関係する仕事をしたいと思うようになりました。
現在:サントリー株式会社 R&D推進部植物科学研究所 研究員
専門分野について:私たちは遺伝子組換えという比較的新しい手法を使って新しく、より画期的な花や植物を開発しています。新しい花を作る時は、普通は “交配”と呼ばれる方法を使うのが一般的ですが、例えば花の色で言うと青色のバラなど、この方法ではどんなに頑張っても作り出せないものがあります。そこで、植物種にとらわれることなく色々な植物の遺伝子源を開発の材料として使うことができる遺伝子組換えという方法でサントリーでは青いバラや青いカーネーションを作り出してきました。

中村典子さんに聞きました! 理系でよかったと思うことはなんですか?

自分が興味があったり好きなことを仕事にできる可能性が高いということでしょうか。 また周囲の環境にもよりますが、自分で仕事をコントロールしやすいので、結婚や出産をされた方でもバリバリ働かれている方がとても多く、女性でもやる気と興味さえあれば続けることが可能だと思います。

中村典子さんから理系に興味がある女子中高生のみなさんへのメッセージ

中村さん
どの分野を選ぶにしても、まずはそのことに興味を持つ ということが最も大事なことだと思います。 やりたいことを見つけることはとても大変なことですが、 学生時代に交友を広げ、たくさんの経験をする中で、 ゆっくりと“自分がやりたいこと”を見つけていけばよい と思います。まずは自分が“何に興味があるのか”を知る ことから始まるのだと思います。色々なことにチャレンジ して、ぜひ将来の目標を見つけてください。

齋藤 めぐみさんのプロフィール 研究紹介

講師 : 齋藤めぐみさん(国立科学博物館 地学研究部 研究員)プロフィールとコメントはこちら

佐藤めぐみさん


  • より研究職についてみたいと思いました。
  • 青いバラの話がよかった。
  • 講師の方の研究の場などを見ることができて、とてもよかったです。とてもわかりやすく楽しかったです。
  • 研究をとても楽しんでいる気持ちがとても伝わってきました。私もたくさん好きな事を学んでいきたいと思います。
  • 研究者は好きなことができて、よい職業だと思いました。
  • 研究者になって頑張るぞ!
  • フタバスズキリュウや様々な研究の魅力がわかり、おもしろかったです。将来、私も生物を研究したいと思っているので、とても参考になりました。

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