クンショウモ デザイン展

古より日本人はさまざまの自然物を花鳥風月と称し、デザインに生かして生活を豊かにしてきました。

この展示では公園の池や田んぼの水の中に潜む微小な生物"花鳥の世界"を、
クンショウモの美しい形で代表して紹介します。

顕微鏡下に展開する非日常的花鳥の世界を楽しんで頂ければ幸いです。

クンショウモデザイン展 開催概要

展示は終了しました。主な展示作品は、ギャラリーをご覧下さい。

企画・製作:国立科学博物館名誉研究員 渡辺眞之
協力:大坂亜紀子・東京学芸大学美術科正木研究室・やまさき薫

巡回展示:
つくば市民ギャラリー(つくば市、2008年5月3日〜5月11日)
国立科学博物館(上野公園、2008年5月13日〜6月1日)
国立科学博物館 筑波実験植物園(つくば市、2008年6月14日〜6月29日)
茨城県霞ヶ浦環境科学センター(土浦市、2008年8月13日〜8月31日)
岩国市立ミクロ生物館(岩国市、2008年9月20日〜10月5日)
茨城県工業技術センター窯業指導所「匠工房・笠間」(笠間市、2008年11月1日〜11月3日)

クンショウモ写真

クンショウモは緑藻類のクロロコックム目のなかまで、水田や池の底に沈んで生活するものから 、霞ヶ浦や琵琶湖のような大きな湖で浮遊生活をするものまで世界で約15種類、日本で約9種類が知られています。

種類によっては近くの公園や学校の観察池でも良く見かけるありふれた藻です。

クンショウモは4、8、16、32細胞、 大きなものでは100を超える細胞がほぼ規則的に、 円盤状に並んで勲章のような形をしているのでクンショウモの名がついています。

この展示について

クンショウモ作品

池や水田、湖沼には「藻」と呼ばれる小さな生き物がたくさん住んでいます。 人間は花鳥風月といってさまざまな自然の生き物などをデザインとして用いて、 生活を豊かにしてきました。
かつて私が理学部植物学教室の学生として学んでいた頃、 分類学の実習ではじめて顕微鏡を使い、水中の美しい形をした微小な藻類の世界を知りました。
その頃から、この想像を超えた美しい生き物の世界を多くの人に知ってほしい、そしてデザインに生かしてもらえないものかと思っていました。

この展示では手始めとして、私が日本で観察した7種の“クンショウモ”勲章のような形の藻をモチーフとした簡単なデザインの例をご紹介いたします。