2010-12-27

国立科学博物館の常設展示に見るノーベル賞関連展示---ノーベル賞2010!


日本人が受賞したノーベル賞に関連した展示〜ノーベル物理学賞

写真の四角い装置。なんだか分かりますか?宇宙線を観察できる装置「霧箱」です。
この展示ように、国立科学博物館常設展示内では、日本人研究者が受賞したノーベル物理学賞に関連した展示も見学することが出来ます。以下に紹介していきましょう。


■ ノーベル物理学賞  関連展示

○ 小林 誠博士・益川敏英博士 2008年 ノーベル物理学賞
「クオークが自然界に少なくとも三世代以上あることを予言する、対称性の破れの起源の発見」
に関連した展示

・関連展示!地球館地下3階 宇宙・物質・法則「物質を探る」のコーナー
小林・益川理論を実証した高エネルギー加速器研究機構(KEK)の加速器Bファクトリーの大型写真パネルや、それにつながる加速器関連資料の展示があります。


○ 小柴昌俊博士 2002年 ノーベル物理学賞
「天体物理学、特に宇宙ニュートリノの検出に対するパイオニア的貢献」に関連した展示

・関連展示!地球館地下3階 宇宙・物質・法則「宇宙を探る」のコーナー
宇宙について、スーパーカミオカンデの写真とそれに使われる光電子増倍管、そして、宇宙線を観察できる霧箱などの展示があります。


○ 朝永振一郎博士1965年 ノーベル物理学賞 「量子電気力学分野での基礎的研究」
○ 湯川秀樹博士 1949年 ノーベル物理学賞 「中間子の存在の予想」

・関連展示!地球館中2階 科学技術の偉人たち −日本の科学者技術者−
 これからの日本を担っていく青少年のみなさんに、我が国の科学者・技術者をもっと身近に感じていただけるように、「日本の科学者・技術者展シリーズ」等の企画展で紹介してきた科学者・技術者の肖像(レリーフ)を展示しています。その中で、朝永振一郎博士、湯川秀樹博士を紹介しています。



“ノーベル賞”の話題を一つのきっかけにして、国立科学博物館の常設展示のなかの関連展示をじっくり見学しながら、科学の基本的な内容をじっくり味わってみるのもよいかもしれません。自分にとって「なるほど!」という大きな発見があるかもしれません。

国立科学博物館の展示には、たくさん科学が詰まっています。特に若い世代の方には、その中から興味がもてることを見つけて、そこから自分なりに発展させて行ってみましょう!未来のノーベル賞につながるような発見、活躍となるかもしれません。




参考文献
Newton 2010年12月号
日経サイエンス 2010年12月号
現代化学 2010年12月号
子供の科学 2010年12月号


協力・監修
理工学研究部 若林文高