2021年3月(第80)号
2003年に、インドネシアのフローレス島にあるリアンブア洞窟の約10 〜 6 万年前の地層から発掘された化石をもとに復元されたフローレス原人と、当時、島で共存していた動物たち(小型化したゾウのなかまピグミー・ステゴドンや大型化したジャイアント・ラットなど)。フローレス原人の身長は1 m ほどしかなく、脳の大きさも猿人並みの小ささです。孤立した島では、動物の身体が大きくなったり小さくなったりする「島とう嶼しょ効果」という現象が起きることが知られています。これによりフローレス原人も小型化したのではないかと考えられています。
【特集】 アジアの人類史 〜アジアに拡散した人類たちの進化を追う〜 3
  アジアの人類史がおもしろい! 4
  かつてアジアには多様な原人や旧人がいた 6
  古代DNA研究がひもとくアジアへの人類渡来 9
  渡海による移住に成功したウォーレシアの旧石器人 12
  化学分析が明らかにする世界最古級の土器とその使用法 15
サイエンス・インタビュー  科学のいま、そして未来 動物の模様や形の謎を数理的な法則から解き明かす 18
標本の世界 ここは美術館? いえ、博物館です! 災害研究資料としての絵画や写真 22
親子で遊ぼう! 科学冒険隊 #79 植物の水の通り道を観察しよう! 24
真実を見抜く技術! 最終回 微細な証拠物を鑑定する先端分析技術 繊維片、ガラス片、陶器片から真実を見つける! 28
NEWS&TOPICS 世界の科学ニュース & おもしろニュース 33
milsil カフェ/次号予告/定期購読のお知らせ/編集後記   34