動物の顔の特徴

 サンショウウオ

 最古の両生類は約3億7000万年前、デボン紀後期の岩石中から発見されている。現生の両生類にはカエルのような無尾類とイモリやサンショウウオのような有尾類のほか、アシナシイモリのような無足類があるが、ここではサンショウウオの顔を紹介しよう。サンショウウオにもいろいろな種類があり、幼生・成体ともに水中でエラ呼吸をし瞼をもたないものから、成体は基本的に陸上生活を営み瞼もよく発達しているものまで、さまざまである。感覚器官に関して注目すべきは、両生類の段階になって初めて内耳が聴覚器官になり、中耳が形成されたという点である。


展示標本


顔(イラスト・石井礼子)


生態(写真提供・学研イメージネットワーク)