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万華鏡のしくみ
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2ミラーは円形映像、3ミラーは無限映像

 普通の鏡はガラスの後ろをミラー面にして作る。前面にガラスがあるため、汚れにくい、傷つきにくい利点はあるものの、前のガラス部分で光は屈折を起こす。一度の反射ならば、あまり気にならないが、反射を繰り広げていくのが万華鏡。少し曇った感じで見える。表面鏡は表面が鏡面になっているため、汚れやすい、傷つきやすい欠点がある。しかし屈折の起こらない反射をしていくため、美しい映像が得られる。万華鏡はその表面鏡を組んで作っていく。

 2ミラーでVの字のように組むと、2枚の鏡が開いた空間をそれぞれ反射していくので丸く円形映像になる。3ミラーで組むと、3枚の鏡が全面反射するので、映像が無限に広がっていく。4ミラーで組むと、菱形と正方形が考えられるが、組む角度によって、映像はまったく変わる。鏡を円筒形にすれば、映像は螺旋状に展開するが、円筒形のため規則正しい反射はしない、サークルミラーという。

 図:普通の鏡と表面鏡の反射のしかた


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