江戸大博覧会
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天を測り地を量る
 独自の機構を持った和時計やからくりなどが登場した背景には、望遠鏡や測量道具を製作して自ら観測した人々の存在がありました。また、算術の愛好者たちが集まって楽しむ和算の文化まで生み出しました。その成果は、伊能忠敬らの日本地図につながり、琵琶湖と日本海を運河で結ぶ土木計画まで作られました。和算の問題を解くコーナーもあります。

学問を支えたパトロンたちの世界
 長崎から入る西洋の知識や品々に強い好奇心を抱いた大名や富豪たちは、様々な物を収集し、一部電信機などの最先端技術を試作させました。本邦初公開資料を含め、水戸徳川家、佐賀鍋島家、平戸松浦家など大名家に伝わる当時の収集品などを紹介します。今回、幕末期の蒸気車模型4点が初めて集合。学問を支えたパトロンたちの世界を紹介します。 「ブレゲー式指字電信機」盛岡市中央公民館蔵
「ブレゲー式指字電信機」盛岡市中央公民館蔵
からくりと見世物の好奇心
 矢を放つ弓曳童子をはじめ、世界最古のからくり・蟹の盃台、当時では世界最小のからくり・根付飛び蛙など江戸時代のからくりが登場します。復元した茶運び人形や段返り人形は毎日実演。江戸時代に見世物として人気のあったのぞきからくりや自動噴水、国内に現存する多数のエレキテルも展示します。

人体と薬のエンサイクロペディア
「お産模型」個人蔵  平和な世で人々の病に対する興味は高く、各地で薬草の調査や薬草物産会などが盛んに行われました。江戸後期には西洋の影響を受け解剖が盛んに行われ、より正確な知識が得られるようになりました。解体図譜などの解剖図や木骨やお産人形などの人体模型の他、当時の薬や本草書なども展示します。
「お産模型」個人蔵
宝の山日本
 黄金の国ジパング。その実態はいかなるものだったのでしょう。当時、日本は世界有数の鉱山大国でした。豊富な資源は貨幣経済を発達させ、江戸時代のモノづくりの基盤となったのです。鉱山や貨幣の歴史を鉱山模型や小判などの実際の貨幣や金属資料を通して、江戸時代を通観します。
「生野銀山模型」個人蔵
「生野銀山模型」個人蔵
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