2026年9月
まりもの展示
今年度から山中湖村の花の都公園でタテヤママリモ(亀田まりも)、二ケ領せせらぎ館でモトスマリモ(川崎)の展示がはじまりました。

山中湖村で展示のタテヤママリモは、絵本「富士山のまりも」のもとになった通称「亀田まりも」で、60年前に作者の亀田さんが山中湖で採取し、東京で栽培していたものです。

二ケ領せせらぎ館のモトスマリモ(川崎)は、日本で二例目のモトスマリモとして私たちが論文を発表し、プレスリリースも行いました。
まりもの栽培には光が非常に重要です。
真っ暗では育ちませんが、光が強いと、他の藻類がまりもを覆い尽くしてダメにしてしまいます。
また、水温も30度を超えるような高温が続くと問題になります。

そのため、これら2つの場所では、光の量を測定するための光量子センサーと精密な温度センサーを設置しています。
15分に1回データをクラウドにアップロードして公開しています。
山中湖村の花の都公園のクラウドデータはこちら
二ヶ領せせらぎ館のクラウドデータはこちら
山中湖村の花の都公園は温室(ふらら)の中に水槽があります。
温室にクーラーはありませんが、山中湖村は標高は1,000mあるため、気温が低く、水温は今年の最高で29℃でした。
30℃を超えるのではないかとヒヤヒヤしましたが、なんとか持ちこたえました。

9月に入り急に寒い日もあり、18℃ぐらいになる日も出てきました。
マリモは強い光に弱いので、水槽の周りを遮光して管理しています。
測定値を見ると、早朝の日の出の時に直射日光が差し込んでいることが分かりました。その影響からか、8月にまりも以外の糸状の緑藻が大量に発生し、手作業で取り除きました。
9月になり、一日あたりの光の量(DLI)が低下しているので様子を見る予定です。
この山中湖村の水槽は毎月チェックのため訪問しています。

二ケ領せせらぎ館では、川魚を飼育しているため、24時間エアコンが効いていて、水温はほぼ一定です。
水槽用のライトもつけていますが、光が拡散しているため、設置した光量子センサーでは光の量は測定できないほど弱光です。
モトスマリモ(川崎)は、光が強いと成長が早くボサボサになり、光が弱いと密な綺麗なまりもになるようです。
この二ケ領せせらぎ館でどのようなまりもが育っていくのかを楽しみにしています。