淡水浮遊性藍藻データベース

Freshwater Planktonic Blue-Green Algae Database

Planktothrix spiroides Z.Wang et R.Li. 2013

産 地 千葉県手賀沼、兵庫県昆陽池
目 名ユレモ目
解 説 トリコームは規則的ならせん形で、単独で浮遊生活をする。トリコームは先端でわずかに細くなり、頂端の細胞壁が肥厚することがある。 トリコームのらせんの直径は約50µm、らせんの間隔は約40µm。細胞は直径約7.5µm、長さは直径の1/4-1/2。
  日本の淡水域に生育する浮遊性種でArthrospira maxima またはArthrospira platensisと同定されていた種は、遺伝子解析の結果から本種であることが明らかになっている。日本ではこれまでのところA. maximaの生息は確認されていない。
  なお本来、A. maxima Setch. et N.L.Gardnerは主に熱帯や亜熱帯地域の塩水湖など塩濃度の高い水域に生育する浮遊性種、A. platensis Gomontは淡水性の着生種である。 またA. maximaの形態や生態的特徴および遺伝子解析結果が、Arthrospira属のタイプ種であるA. jenneriと明白に異なることが明らかとなり、現在A. maximaLimnospira 属に移されている(Limnospira maxima (Setch. et N.L.Gardner) Nowicka-Krawczyk, Mühlsteinová et Hauer)。
Planktothrix spiroides Planktothrix spiroides