過去とつながる、未来へつなげる
国立科学博物館(科博)は2027(令和9)年に開館150周年を迎えます。そこで、「過去とつながる、未来へつなげる」をテーマとして、記念事業を実施いたします。
科博は、1877(明治10)年に東京・上野に教育博物館として誕生以来、関東大震災や太平洋戦争など困難な時期を経験しながら、1977(昭和52)年に開館100周年、2001(平成13)年には独立行政法人化され、現在に至ります。
先人が「過去」に立ち上げ、運営してきた博物館、そして時代を超えて支えてくださった多くのファンの存在があって今の科博があります。皆様とそのあゆみを「現在」の視点から振り返ることで、科博のこれからを一緒に考え、「未来」のファンや同僚に渡すバトンになるような記念事業を行ってまいります。
まず、過去とつなげるための事業として、『国立科学博物館百五十年史』の編纂を行います。年史は未来の博物館を考える礎となるものだと考えています。
また、現在の科博を支えてくださっているファンの皆様や関係の皆様への感謝をこめた記念イベント、各種特別展、企画展の実施をしてまいります。
未来へ向けた催しとしては、国際シンポジウムを開催します。博物館のこれからのあり方を考えるためには、国際的かつ多様な視点を広げていくことが必要となってまいります。
さらに、これまで収集した標本や資料、記録をデジタル化し、オンラインにてご覧いただける記念特別サイト等での公開も予定しております。
以上のように、当事業では様々なかたちで科博のこれまでのあゆみを皆様と共有していきます。
今後の200周年までの50年間でさらに社会の一員として博物館の存在を皆様に受け入れていただけるように、開館150周年を契機に考えることで、皆様とともに活き続ける博物館を目指してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
ロゴコンセプトとキャッチコピー
当館の研究分野を表すモチーフ(シロナガスクジラ、ショクダイオオコンニャク、人類の進化、トロートン天体望遠鏡、アロサウルス)を一本の線で描くことで、途切れることなく歴史を紡いできた科博の「これまで」を表現。
線はそのまま土星の輪のような軌道を描き、「0」の中心に輝く星の中へと続いていきます。星は当館の「これから」を表しており、過去から繋いできた一本の線が、未来へと続いていく様子を表現しました。また、星はコンパスの針のようにも見えるデザインにし、困難な時も迷わず進んでいけるようにとの願いを込めました。
このロゴは、当館職員を対象に公募を行い、館内投票を経て決定されたものです。
キャッチコピーは「過去とつながる、未来へつなげる」。当館の過去、現在、未来をつなぐロゴデザインとなっています。
記念事業の内容や今後の予定については、詳細が決まりしだい公式ホームページやSNSを通じて発信してまいります。
当館の150周年記念事業や寄付の取り組みについてSNS(X)のアカウントで発信しておりますので、ぜひご覧ください。
国立科学博物館開館150周年記念事業へのご注目、応援を何卒よろしくお願い申し上げます。
本件に関してお問い合わせ等ございましたら本事業事務局までご連絡ください。
国立科学博物館開館150周年記念準備委員会事務局
E-mail:150th.prj[at]kahaku.go.jp([at]を@に変更して送信してください。)