第1005号(2026.5.28)

ヘッター
 5月も残すところあとわずか。そろそろ梅雨入りが気になる季節ですね。今年はすでに夏を感じる暑さとなっておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 前号、リニューアル第1弾となる科博メールマガジン第1004号につきまして、温かいメッセージを多数お寄せいただき、職員一同大変嬉しく思っています。ありがとうございます。

 いよいよ科博の展覧会も佳境を迎えております。上野本館では、特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」、企画展「生誕100年記念 かこさとしの科学絵本」が6月14日(日)まで、筑波実験植物園では、特別公開「クレマチス園公開」が6月7日(日)までの開催です。お見逃しなく!
◆ エッセイ ◆
クレマチスの多様性を伝える
植物研究部 村井 良徳
 筑波実験植物園では、4月25日~6月7日までコレクション特別公開「クレマチス園公開」を開催しています。「クレマチス」は、キンポウゲ科センニンソウ属(Clematis)の植物で、驚くほど多様な花が楽しめるのが魅力です。世界の温帯域を中心に約300種が分布し、さらにその一部の交配などにより、数千におよぶ多様な園芸品種(栽培品種)が作出されてきました。その多様性を分かりやすく伝えるために、展示では、解説パネルやキャプション、マップなどを改善し、展示案内や特別セミナー、栽培講座などでも積極的にその多様性や魅力を積極的に紹介しています。また当館賛助会のご支援を受け、日本産のクレマチスの多様性に関する研究も進めています。

 クレマチスは、園芸植物として近年人気が高まっており、クレマチス園公開期間中の来園者数も、ありがたいことに着実に増えています。クレマチス園では、カザグルマのような野生種をはじめ、ヨーロッパで100年以上前に作出された品種や、日本で戦後に作出された名花などもお楽しみいただけます。さらに日本では、新しい色や形の花はもちろん、多花性や耐暑性、耐病性などを有する最新品種が数多く作出されており、それらも紹介しています。クレマチスの多様性を知り、また多彩な花々に感動の声や笑顔をくださる来園者をみると、大変なことも多いなか日本最大級のクレマチスコレクションの管理している我々も元気をもらえます。この素晴らしい多様性をぜひ次の世代にも伝えていきたいです。5月下旬からは、遅咲きの花が本番を迎えていますので、ぜひご来園ください。
◆ かはくの縁の下 ◆
つなぐことで広がる、博物館の楽しみ方
広報・連携課連携担当 斉藤智喜
 例年5月18日は、科博の上野本館常設展示や筑波実験植物園、附属自然教育園が無料でご覧いただけます。文化の日のような祝日ではありませんが、なぜ5月18日が無料入館・入園日かご存じでしょうか。

 答えは、5月18日がICOM(アイコム、国際博物館会議)という国際的な博物館組織によって定められた「国際博物館の日」だからです。「国際博物館の日」は、博物館が社会に果たす役割について広く共有することを目的とした国際的な日で、世界各地の博物館がそれぞれの立場から取り組みを行っています。

 私は広報・連携課の連携担当として、この「国際博物館の日」に合わせ、上野の文化施設や商業施設と連携した「上野ミュージアムウィーク」や、上野動物園や東京国立博物館と連携して3館園を巡る「上野の山で動物めぐり」を実施しています。「国際博物館の日」は関連イベントが多く、担当者として楽しみにしている一日です。気合が入ります。

 「上野の山で動物めぐり」では、一つの動物をテーマに、それぞれの施設の専門家が各館園をめぐりながら解説を行います。同じ対象でも、生きている動物の生態(動物園の視点)、骨格標本を通して体の構造や種間の違い(科博の視点)、美術作品を通して人間との関わり(東博の視点)といった、異なる視点から話題が広がります。参加者は博物館資料や生きものを多角的に見る面白さを感じられます。このような視点の広がりは、複数の博物館が連携することで生まれるものであり、一つの館だけでは実現しにくい楽しみ方です。

 分野の異なる施設や人をつなぎ、一つの形にしていく過程は簡単ではありませんが、その分だけ実現したときの手応えも大きく、連携の仕事ならではの面白さを実感しています。これからもつながることで作り出せる博物館の楽しみ方を、多くの方に届けていきたいです。
●●● 展示・イベント情報 ●●●

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特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」
[開催期間]2026年3月14日(土)~6月14日(日)
※一部日程について、公式サイトより日時予約をお勧めします。
※会期等は変更になる場合がございます。
※開館時間、休館日、入場料、入場方法等の詳細は、公式サイトをご覧ください。
https://chokikenseibutsuten.jp/index.html(リンクを新しいタブで開きます)
ポスター
企画展 生誕100年記念「かこさとしの科学絵本」
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自然の不思議-物理教室
「光のトリックを設計しよう ― 光を曲げる、色をあやつる ―」<参加者募集中!>
2026年度 防災講演会「気象のおはなし」<参加者募集中!>
[開 催 日] 2026年5月31日(日)        
通常入館料(一般・大学生630円。高校生以下および65歳以上は無料)が必要です。
https://www.kahaku.go.jp/event/nid00004021.html (リンクを新しいタブで開きます)

皆様のご参加をお待ちしております!!
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コレクション特別公開「クレマチス園公開」
[開催期間]令和8年4月25日(土)~6月7日(日)
[主  催]筑波実験植物園
https://tbg.kahaku.go.jp/tenji-event/nid00004117.html(リンクを新しいタブで開きます)
<予告>協力団体展示「つくば夏の洋蘭展」
 ラン栽培では日本屈指のつくば洋蘭会の会員が、丹精込めて育てた最新の園芸品種、珍しい野生種などを一堂に展示します。夏ならではの魅力あふれるランの世界をお楽しみください。
[開催期間]令和8年6月21日(日)~6月28日(日)
[主  催]筑波実験植物園
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企画展「シジュウカラの社会」
[開催期間]令和8年4月25日(土)~7月5日(日)
[主  催]附属自然教育園
https://ins.kahaku.go.jp/event/albums/abm.php?d=5061&f=abm00020225.pdf(リンクを新しいタブで開きます)
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企画展トークイベント 「シジュウカラの社会を100倍楽しむ!監修者と読み解く、鳥研究のヒミツ」
[開催日時]令和8年6月13日(土)13:30~14:30
[主  催]附属自然教育園
https://ins.kahaku.go.jp/event/nid00005207.htm(リンクを新しいタブで開きます)

●●● お知らせ ●●●

巡回展

当館では、展示物のキットを開発し、地域振興を目的に巡回展として全国の様々な施設に貸出を行っています。

  • 仙台市科学館(宮城県)
巡回展「ダーウィンを驚かせた鳥たち」
[開催期間]2026年4月29日(水)~2026年6月21日(日)
https://www.kagakukan.sendai-c.ed.jp/(リンクを新しいタブで開きます)(仙台市科学館 公式サイト)

  • 京都水族館(京都府)
巡回展「キモかわすごい!海の骨なしどうぶつの世界」
[開催期間]2026年5月11日(月)~2026年6月14日(日)
https://www.kyoto-aquarium.com/(リンクを新しいタブで開きます)(京都水族館 公式サイト)

科博の「これから」を応援して下さい ~寄付・募金のお願い~

国立科学博物館では、研究活動への寄付や賛助会、インターネット上から募金できる「Web募金箱」など、多様な形でご支援を受け入れております。
皆様からのご支援を活用し、調査・研究、標本・資料の収集・保管、展示・学習支援など、様々な博物館事業を推進しています。
是非とも、科博の「これから」を応援して下さい。

「寄付つき入館(園)券」販売中

2025年10月1日より、上野本館・筑波実験植物園・附属自然教育園にて、寄付つき入館(園)券を販売しています。
ご来館、ご来園の際は、ぜひお買い求めください。

メール募集中

科博に関する思い出、展示の感想など皆様からのメールをお待ちしております。(ご感想などについては、このメールマガジンにて紹介させていただくことがあります。)
宛先: magazine@kahaku.go.jp(リンクを新しいタブで開きます)


  • 編集:国立科学博物館 学習支援部 広報・連携課