国立科学博物館へ
Q1.月の形はどうして変わるのですか?
Q2.月に「うさぎ」の模様があるのはなぜですか?
Q3.月のクレーターはなぜできたのですか?
Q4.干潮・満潮はどうして起こるのですか?
Q5.日食・月食はなぜ起こるのですか?


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月編
Q3.月のクレーターはなぜできたのですか?
 月の表面を天体望遠鏡でみると、丸く連なった山にかこまれた平坦な地形が数多くみられます。この地形をクレーターとよびます。クレーターの大きさはさまざまで、直径200kmをこえる大きなものから、望遠鏡でやっと見える直径数km以下のものまであり、月全体では数万個にのぼります。また、クレーターは月の高地の部分に多く、海の部分では少なくなっています。
 このクレーターは月に大きないん石が衝突してできたものです。大きないん石が地面に落ちると、衝突のエネルギーが熱や力となって爆発し、地面にそのふちが高く盛り上がった丸いくぼ地を作ります。これがクレーターです。
 地球も月も太陽系が生まれた46億年前に、他の惑星たちとともに生まれました。このとき、はじめは微惑星(びわくせい)とよばれる大きさ10kmほどの小天体がたくさん生まれました。この微惑星が衝突し合体して大きくなり、地球や月、その他の惑星になったと考えられています。月がほぼ今の大きさになったころ、まだたくさん残っていた、月や惑星になりきれなかった微惑星が雨あられと降り注いだのです。つまり、いん石となって月に衝突しました。そしてたくさんのクレーターを作ったのです。クレーターの多くは、月が生まれてから約6億年の間にできましたが、その後も衝突したいん石は月に新しいクレーターを作っています。
宇宙の質問箱

月のクレーター
写真:月のクレーター

クレーターのでき方
   

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