飛べ!100年の夢 日本の航空・宇宙100年記念 空と宇宙展 国立科学博物館
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江戸期〜1910年
1910年〜1920年代
1920年代〜1940年代
1950年代〜1960年代
1970年代〜現代
1960年代からの日本の宇宙開発
「自主技術による航空機製作期」 1920年代〜1940年代
大正期から第二次世界大戦終了までの、世界記録へ挑戦した日本の科学者・技術者の努力の記録や、他国を凌ぐ高い水準の航空機設計・製造を果たした記録を紹介し、現代まで連綿と続く航空機開発の歴史を展示します。
クローズアップ 「東京帝国大学航空研究所」
日本人による初飛行を成功させたのち、陸海軍の本格的な飛行機研究への参加など、日本は国を挙げて航空分野の研究開発を進めます。1918年、日本の草創期の物理学者である田中舘愛橘(たなかだて あいきつ)の献策によって設立の運びとなった東京帝国大学航空研究所には、各方面から多彩な人材が集まり、エンジンの国産化、ひいては飛行機の国産化に努めました。航空研究所は、航研機(航空研究所試作長距離機)を始めとする実験的な航空機の制作を推進し、世界的にみても一流の成果を残しています。また東京帝国大学航空研究所は糸川英夫氏、木村秀政氏、佐貫亦男氏、堀越二郎氏、土井武夫氏を始めとする多くの航空・宇宙に関する人材を輩出しています。
「空と宇宙展」では、この東京帝国大学航空研究所に焦点を当てた展示を行います。
また、失われたといわれていた航研機(航空研究所試作長距離機)の図面を初公開するほか、戦後のペンシルロケ ットの研究で名高い糸川英夫氏らが残した風洞実験レポートなどの資料展示を行います。このほか、航研機搭載エンジンや機体の羽布なども展示し、当時の情熱溢れる飛行機開発の様子を紹介します。
[主な展示物]
○航研機搭載エンジン(実物)
○航研機試験用単筒エンジン(実物)
○航研機飛行記録(実物・初公開)
○糸川英夫氏研究レポート(実物)
航研機(航空研究所試作長距離機)
航研機(航空研究所試作長距離機)
航研機搭載エンジン
航研機搭載エンジン
日本はこののち、第二次世界大戦に突入、日本の航空技術は一つの大きなピークを迎えました。この時代には名機と言われた「零式艦上戦闘機(零戦)」や高性能エンジンと呼ばれた「誉(ほまれ)」、世界で5番目に実用化されたジェットエンジン「ネ−20」など、世界最高峰の技術の粋を集めた航空機製作が行われました。
クローズアップ 「零戦から“ネー20”日本初のジェットエンジンまで」
この時代にピークを迎えた航空機製作技術の事例を、国立科学博物館が所蔵する図面などを中心に展示紹介します。
[主な展示物]
○零式艦上戦闘機用プロペラの型(実物)
○ハ-115(栄21型)エンジン(実物、零式艦戦や一式戦闘機「隼」などに搭載されたエンジン)
○一式戦闘機「隼」タイヤ(実物)
○二式単座戦闘機「鍾馗」風洞模型(実物)
○夜間戦闘機「月光」、陸上爆撃機「銀河」図面
○「誉」設計図面(実物・初公開、紫電改、四式戦闘機などに搭載されたレシプロエンジン)
○ネ-20ターボジェットエンジン(実物、世界で5番目に実用化されたジェットエンジン)
○ネ-20ターボジェットエンジン設計図(実物)

零式艦上戦闘機用プロペラの型
零式艦上戦闘機用プロペラの型
キ-74長距離偵察機三面図
キ-74長距離偵察機三面図

ネ-20ターボジェットエンジン

ネ-20ターボジェットエンジン[提供:IHI]

ネ-20ターボジェットエンジン設計図
ネ-20ターボジェットエンジン設計図

日本の名機の模型展示
精巧な航空機模型の展示も、「空と宇宙展」の見どころのひとつ。往年の日本の名機が甦り、また最新鋭機の姿を見ることができます。
[主な展示模型]
○会式1号
○奈良原式4号「鳳号」
○サルムソン2A2偵察機
○F-5号飛行艇
○ブレゲー19偵察・長距離機
○三式艦上戦闘機
○航研機
○九七式飛行艇
○零式艦上戦闘機
○一式戦闘機「隼」
○二式大型飛行艇
○三式戦闘機「飛燕」
○YS-11
○「飛鳥」
○PS-1対潜哨戒飛行艇
○US-1A改救難飛行艇
○XP-1次期固定翼哨戒機
○XC-2次期輸送機
○MRJ