飛べ!100年の夢 日本の航空・宇宙100年記念 空と宇宙展 国立科学博物館
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江戸期〜1910年
1910年〜1920年代
1920年代〜1940年代
1950年代〜1960年代
1970年代〜現代
1960年代からの日本の宇宙開発
1.「前史」 江戸期〜1910年
江戸期の飛行船の記録、滑空記録や、明治初期の工部大学校や陸海軍による気球開発、二宮忠八の模型「飛行器」など、知られざる航空界の先駆者を紹介します。
■「紅毛雑話」
「鳥のように自由に空を飛びたい」という願いは、かつて人類共通の夢であり、17世紀から18世紀にかけての科学・技術の進歩でその夢は実現に向けて大きく前進しました。本格的な動力飛行の前段階は、気球の開発から始まりました。1782年、フランスのモンゴルフィエ兄弟が初の気球実験に成功して以来、人々の関心は、いかに人間が大空を飛ぶかに集まりました。 日本においてもその流れをいち早く察知、研究が進み、天明7年(1787年)刊の蘭学草創期の西洋事情を述べた書籍として名高い「紅毛雑話」には、オランダにおける「リユクトスロープ」「リユクトバル」なる飛行船や気球に関する記事・図が掲載されており、飛行の器として紹介されています。
■西南戦争時の気球開発
明治10年に勃発した西南戦争において薩摩軍に包囲された熊本城との連絡を取るために実用気球の開発が陸軍の要請でスタートしました。明治期の高名な科学者である志田林三郎や高峰譲吉など工部大学校(後の東京帝国大学工学部)の生徒が手がけた気球のほか、海軍、陸軍による気球開発が行われました。この内、陸軍製気球を開発した中心人物は日本の伝統音楽の音階研究で名高い上原六四郎です。本展覧会では陸軍士官学校が上原六四郎に宛てた明治10年の命令書を展示します。
■二宮忠八の書簡
二宮忠八(1866−1936)は、早くから空にあこがれ、烏型飛行器を製作し、独自で研究を進めるなど、黎明期の飛行機設計の着想においてユニークな業績を残しています。後年は飛行作業で殉職した人を祀る飛行神社(京都府八幡市)を設立しています。本展覧会では、カラスやタマムシなど「自然」に学び続けた忠八の直筆書簡や色紙などを展示します。