2014-01-28

北陸で発見された縄文前期の大遺跡 ―小竹貝塚―


小竹貝塚とは?

写真(左)小竹貝塚出土の土器、(右)漆塗りが施された土器




 「縄文時代」は1万年以上続いた長い時代で、「草創期」、「早期」、「前期」、「中期」、「後期」、「晩期」の6つに分けられ研究されています。ただ、比較的古い時期に相当する「早期」や「前期」の遺跡は数少ないため、判明していない事柄が多くあります。

 小竹貝塚は、約5,500〜6,800年前(縄文時代前期)の遺跡で、貝塚だけではなく、住居の跡も見つかっています。縄文土器は約13トンも出土し、北陸地方だけではなく、近畿・関東・東北で作られる土器も見られ、中には漆塗りが施された土器も出土しています。石器も1万点ほど出土しており、長野県、岐阜県、新潟県などを産地とする石材が使われていました。また、国内最古級のヒスイの加工品も見つかっています。骨や貝殻を加工した骨角器は約2,300点も出土し、なかには九州もしくは伊豆諸島以南でしか採取できないオオツタノハの貝輪も含まれています。

 このように、小竹貝塚出土の遺物から、縄文時代前期の北陸地方に日本各地から物品が流れ込んでいた可能性が示されています。