顔の骨も、身体の骨と同じように、鍛えれば、ある程度は幅広く奥行きがあるようになり厚く頑丈になる。つまり、幼児期から硬い食物を食べる食習慣をつけて、咀嚼筋を鍛えればよいのである。そうすれば、歯並びも良くなり、いわゆる出っ歯もなくなるので、見た目も格段に良くなる。
最近は、咀嚼筋の筋力(咬合力)が正常(その人の体重と同じ程度)の半分以下の子どもが増えている。身体の運動能力にたとえるなら、走ることができなくて歩くだけという状態に等しい。さらに、正常の咬合力の10分の1しかない子どもも珍らしくない。杖をついた老人の運動能力に相当する。
この悲惨な状態を改善するためには、学校と家庭の両方で意識改革が必要であろう。学校では、頭は勉強で鍛え、身体は体育で鍛えているが、顔を鍛えるのを忘れている。そこで、給食時間に、硬い大きな干物などをバリバリ食べさせて、咀嚼筋と顎の骨を鍛えることを考えてみてはどうだろうか。家庭では、離乳食を過ぎたら、子どもに歯ごたえのある食物を好んで食べる習慣をつけさせるよう努力すべきだろう。 |
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現代高校生男子(とくに細面)
(資料提供・新潟大学歯科矯正学教室)

現代高校生男子(とくに細面)の歯列展開写真
(資料提供・新潟大学歯科矯正学教室) |