訪問研究者


Database for Aquatic-vertebrate Science

訪問研究者
毎年、多くの研究者が標本や文献を調べるために魚類研究室を訪れます。

Kon, Takeshi

2005年1月

昆健志さんは東京大学海洋研究所の研究者です。ハゼ亜目に属するシラスウオ科の系統分類学的研究を精力的に進めています。従来は数種しかいないと考えられていたシラウスオ科には多数の新種がいることを明らかにしました。昆さんは魚類化石の研究も同時に進めています。今回は魚類標本と文献を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク:
東京大学海洋研空所西田研究室


Kimura, Seishi

2005年1月

木村清志さんは三重大学水産実験所の研究者です。ヒイラギ科魚類やトウゴロウイワシ科などの熱帯の沿岸に生息している魚類の分類学的研究を精力的に進めています。海外の研究者とも活発に交流し、東南アジアの研究者と協力してインドネシアのロンボク島やスラウェシ島の魚類同定ガイドを出版しました。また、日本学術振興会の拠点大学事業の海洋生物多様性グループが行っている東南アジアの魚類研究において重要な役割を果たしています。今回はヒイラギ科魚類標本を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク
三重大学水産実験所


Aizawa, Masahiro

2005年1月

藍澤正宏さんは千葉県立海の博物館の研究者です。藍澤さんはミミズハゼ属魚類を精力的に研究し、このグループには非常に多数の新種が含まれていることを発見しました。また、サンゴ礁や岩礁に生息している小型魚類の分類学的研究も精力的に進めています。さらに深海性魚類に関する知識も豊富で多くの魚類に関する幅広い情報を持っています。今回は魚類標本と文献を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク
千葉県立海の博物館


Sakurai, Hiroshi

2005年1月

櫻井博さんは東京都葛西臨海水族園の研究者です。櫻井さんは水族園の魚類の飼育や採集を担当するとともにクサウオ類などの分類学的研究や生態学的研究も進めています。水族館には様々な魚類が入ってくるため興味深い研究対象が多く見つかるそうですが、魚の管理に追われてなかなか研究時間を確保できないそうです。今回は文献と魚類標本を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク
東京都葛西臨海水族園


Hagiwara, Kiyoshi

2004年12月

萩原清司さんは横須賀市自然・人文博物館の研究者です。ベニハゼ属(Trimma)をはじめとしたハゼ科魚類の分類学的研究を進めています。また、沿岸性魚類の分布をスキューバダイビングによって精力的に調査しています。萩原さんが所属する横須賀市博物館には奄美大島を含む日本の沿岸性魚類の多くの標本が保管されています。今回は日本産魚類データベースの研究打ち合わせに参加し、魚類標本を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク
横須賀市自然・人文博物館


Nakabo, Tetsuji

2004年12月

中坊徹次さんは京都大学総合博物館の研究者です。ネズッポ科魚類の系統分類学的研究や東アジア沿岸の浅海性魚類の分類学的研究を行っています。中坊さんは日本の魚類分類学に大きな貢献をした「日本産魚類検索(2002年、東海大学出版会)」編者として有名です。今回は日本産魚類データベースの研究打ち合わせに参加し、魚類標本を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク
京都大学総合博物館


Senou, Hiroshi

2004年12月

瀬能宏さんは神奈川県立生命の星・地球博物館の研究者です。「魚類写真資料データベース」プロジェクトのリーダーとしてスキューバダイバーとの協力関係を築き、4万件を超える魚類の画像データベースを作成しました。瀬能さんはサンゴ礁性魚類をはじめとする温帯・熱帯の浅海性魚類を幅広く研究しています。また、魚類の分布に関する研究も活発に行っています。「魚類写真資料データベース」に基づいて日本沿岸の魚類の分布パターンに関する非常に興味深い研究結果を発表しています。今回は魚類標本と文献調査のために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク:

神奈川県立生命の星・地球博物館


Sunobe, Tomoki

2004年12月

須之部友基さんは千葉県立中央博物館の研究者です。サンゴ礁や岩礁に生息する浅海性魚類の行動学的研究を進めています。また、須之部さんは博物館の資料管理担当者として標本管理やデータベース化を熱心に行っています。今回は日本産魚類データベースの研究打ち合わせに参加し、文献を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク
千葉県立中央博物館


Sakamoto, Kazuo

2004年12月

坂本一男さんは、お魚普及センター資料館の館長です。カレイ科魚類の分類を中心とした研究を行っていますが、最近は東京市場に入荷する魚類に関する様々な問題に取り組んでいます。魚市場には魚類の名称や毒魚に関することなど、様々な問題が持ち込まれるため、坂本さんは忙しい毎日を過ごしています。今回は日本産魚類データベースの研究打ち合わせに参加し、文献を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク
お魚普及センター資料館


Sato, Yoichi

2004年12月

佐藤陽一さんは徳島県立博物館の研究者です。佐藤さんはニシン科魚類の系統類縁関係の研究を行ってきましたが、最近は徳島県の淡水魚類の分布や生態に関する研究を進めています。また、徳島県の魚類に関するデータベースを構築して徳島県立博物館のWEBサイトを通じて公開しています。今回は日本産魚類データベースの研究打ち合わせに参加し、魚類標本を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク
徳島県立博物館


Imamura, Hisashi

2004年12月

今村央さんは北海道大学総合博物館の研究者です。カサゴ目魚類の系統類縁関係を精力的に研究し、カサゴ目が単系統群ではないことを詳細な比較解剖学的データによって示しました。温帯や熱帯の浅海にすむコチ科魚類の分類学的研究においても世界をリードする研究を行っています。また、日本学術振興会の拠点大学事業の海洋生物多様性グループが行っている東南アジアの魚類研究において重要な役割を果たしています。今回はコチ科魚類標本を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○ 関連リンク
北海道大学総合博物館
北海道大学大学院水産学研究科


Kai, Yoshiaki

2004年12月

甲斐嘉晃さんは京都大学のフィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所の研究者です。メバルやカサゴの仲間の分類や生態を中心とした研究を行っています。また、舞鶴水産実験所にある水産標本館に保管されている貴重な魚類標本の管理も担当しています。今回は日本産魚類データベースの研究打ち合わせに参加し、魚類標本を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

関連リンク
京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所


Yoshino, Tetsuo

2004年12月

吉野哲夫さんは琉球大学の研究者です。サンゴ礁に生息している様々な魚類の分類や生態を研究しています。吉野さんは日本の魚類分類学に大きな貢献をした「南日本の沿岸魚(1975年、東海大学出版会)」や「日本産魚類大図鑑(1984年、東海大学出版会)」の著者や編者として有名です。今回は日本産魚類データベースの研究打ち合わせに参加し、魚類標本を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク
琉球大学理学部海洋自然科学科


Endoh, Hiromitsu

2004年12月

遠藤広光さんは高知大学の研究者です。タラ目魚類の系統分類を中心とした研究を進めていますが、高知県の魚類に関する幅広い研究も行っています。また、遠藤さんが所属する研究室のWEBサイトの作成も進め、インターネットを通じて魚類一般に関する情報提供を行っています。今回は日本産魚類データベースの研究打ち合わせに参加し、魚類標本を調査するために国立科学博物館を訪問しました。

○関連リンク
高知大学理学部自然環境学科海洋生物学研究室


Prachya Musikasinthorn

2004年12月
標本の測定をするプラチヤーさん


Prachya Musikasinthorn(プラチヤー・ムシカシントーン)さんはKasetsart University(カセサート大学)の研究者です。プラチヤーさんはタイワンドジョウ科魚類の分類学的研究によって東京水産大学で博士号を取得した後、カセサート大学に就職しました。カセサート大学はバンコク市内にある大きな大学で、農学や水産学関係の研究機関として有名です。

現在、プラチヤーさんはタイワンドジョウ科魚類をはじめとした東南アジアの淡水魚類の分類学的研究を進めています。プラチヤーさんは調査が終了したタイワンドジョウ科魚類の標本を登録するため国立科学博物館を訪れました。また、同時に科博に保存されている淡水魚類の標本調査も行いました。

○ 関連リンク
Kasetsart University


McGrouther, Mark
2004年12月
魚類研究室の文献調査中

Mark McGroutherさんはオーストラリアのシドニーにあるオーストラリア博物館の標本管理者(Collection Manager)です。オーストラリア博物館はオーストラリア最大の魚類標本を持っています。McGrouther(マクグルーサー)さんは標本の管理をするばかりではなく、オーストラリア国内や海外で魚類調査を精力的に行っています。また、オーストラリア博物館魚類研究室のホームページを作成して、魚類に関する情報を世界に発信しています。

今回の訪問は国立科学博物館の「アジア及び環太平洋地域における自然史系博物館への研究協力プロジェクト」によるものでした。2004年12月1日に東京に到着し、12月3日に開催されたシンポジウムで「オーストラリア博物館の魚類研究者、データベースおよびWEB」と題する講演を行いました。また、国立科学博物館の標本管理システムの調査を精力的に行い、12月8日に高知に向かい、高知大学で魚類標本の調査を行いました。12月11日には京都大学へ移動して京都大学総合博物館で標本調査をして12月15日に帰国しました。

○関連リンク
Australian Museum Fish Site
  Mark McGrouther
高知大学理学部自然環境科学科海洋生物学研究室
京都大学総合博物館


Bussarawit, Somchai

2004年12月
魚類研究室のコンピュータ前で


Somchai Bussarawitさんはタイのプーケット海洋生物学研究所の研究者です。研究所では博物館と水族館の部長という大切な役割を担っています。プーケット海洋研究所は海洋生物に関する多くの研究プロジェクトを精力的に進めています。また、海外から多くの研究者が訪問するため、Somchai(ソムチャイ)さんはいつも「忙しくて研究の時間がない」とこぼしています。

今回の訪問は10日間(2004年11月29日−12月8日)と短かったのですが、滞在中は国立科学博物館の魚類や海産無脊椎動物のコレクションを調べたり、共同プロジェクトに関する検討を行いました。ソムチャイさんはプーケット海洋研究所の水族館長という役割も担っているので、東京の水族館を訪問して最新の情報を得ることに努力していました。

○ 関連リンク
Phuket Marine Biological Center


Banchongmanee, Surapong
2004年11月
魚類研究室にて


Surapong Banchongmaneeさんはタイのプーケット海洋生物学研究所の研究者です。研究所では博物館と水族館の仕事をしています。Surapong(スラポン)さんはサンゴ礁性魚類の分類学的研究を行うために魚類研究室に5週間(2004年11月1日−12月5日)滞在して、チョウチョウ科魚類やキンチャクダイ科魚類の標本や文献の調査を行いました。

スラポンさんが研究を行っているプーケット島は観光地として有名で、島の周りには美しいサンゴ礁が発達しています。プーケットはインド洋東部にあるのでインド洋固有の魚も見られますが、西部太平洋の熱帯に生息するサンゴ礁性魚類も多く見られます。スラポンさんは魚類研究室で行った調査にもとづいてプーケット周辺のチョウチョウウオ科魚類の分類学的研究を進める予定だと話していました。

○ 関連リンク
Phuket Marine Biological Center



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