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ウィリアム=バートン(William Kinninmond Burton, 1856〜1899)はイギリス人で、帝国大学工科大学のいわゆるお雇い外国人教師として1887年に来日しました。専門の衛生工学で上下水道の改良に尽すかたわら、すぐれた写真の技量を生かし、その方面でも大きな足跡を残しました。磐梯山噴火の調査では関谷らに同行して多くの写真を撮影し、さらに、1891年の濃尾地震のときには地震学者のミルンに伴ってその様子を写真に収めました。そして 二人の編著による写真集でもってこの地震を広く世界に知らせて地震学史上にもその名をとどめ、日本で没しました。また、浅草12階(関東震災で倒壊)の設計も手がけています。一名バルトンとも呼びならわされています。