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普通地震計

 感震器で始動する20世紀はじめ頃の地震計。地面が揺れはじめると、感震器につないだリレー回路によりストッパーがはずれて記録ドラムが回りはじめ、地震動の記録がはじまります。それとともにベルが鳴り、時計の文字盤が前に動いて墨をいれた3針の先に触れ時刻の印がつきます。なお、右端の小さな振り子は画時機というもので、振り子の重りと水銀だめとで接点を作ってあり、一定間隔のパルス電流を出して時間のきざみを地震の記録につけるためのものです。このような地震計の観測システムは1880年代から1920年ころまで使われていました。