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▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲ 見どころ ▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲

時空を旅し、歴史の空白を埋め、古代アンデスの
新たな扉を開くことができるか

インカ帝国滅亡から遡ること約500年前、ペルー北海岸・バタングランデ。
かつてここに「黄金国家の都」があったと考える一人の考古学者・島田泉(南イリノイ大学教授)は、
1978年からこの地の調査にあたり、これまでインカのものと考えられていた、
特徴的なつり上がった目の装飾を持つ金製品は、この地にルーツがあるという確信にいたる。
教授はその仮説を確かめるべく、1991年からロロ神殿東の墓の発掘を開始した。
そこからはこの地の支配者と考えられる男性と4名の遺体と共に、総量1.2tに及ぶ、
おびただしい黄金製品を中心とした副葬品が発見され、世界的な話題となった。

教授はこの文化を「シカン」(先住民の言葉で「月の神殿」の意味)と名付けた。
シカン文化は9世紀に興り、14世紀にチムーによって滅ぼされるまでこの地に栄えた。
シカン文化を担った人たちは、長大な水路を建設し、驚くべき彫金の技術も発展させた。
長期に渡る島田教授の発掘によって、この文化の姿が見えてきた。
しかし同時に新たな謎も生まれることになった。

30年間の発掘の結果得られた貴重な考古異物を中心に約200件のシカン文化の遺物を展示する。
更にTBSの20年に及ぶ独占取材映像と、ロロ神殿の全貌を再現したCGによる
「新感覚!3Dシアター」を用いて、シカン文化の興隆から滅亡にいたるプロセスを追う。

シカン黄金製トゥミ
シカン文明を特徴づける儀式用のナイフ。現在ではペルーの象徴とされている。

【写真:“シカン黄金製トゥミ” 11世紀初頭 ペルー文化庁・ペルー国立考古学人類学歴史学博物館蔵 撮影:義井 豊】

ミイラ包み

シカン文明の中心地から南に200kmほど離れたエル・ブルホ遺跡から発見されたミイラ包み。頭部には銅製の仮面が付けられている。本展では最新のDNA分析など、人類学的な研究から得られたシカン人の実像を明らかにする。

【写真:“ミイラ包み” 11世紀 エル・ブルホ学術調査団蔵 撮影:義井 豊】

さかな象形土器

文字のないシカン文化を読み解く、貴重な手がかりとなるのが土器
様々な色やかたち、文様の土器が作られていた。

【写真:“さかな象形土器” 11世紀 ペルー文化庁・ペルー国立ブリューニング博物館蔵 撮影:義井 豊】

エリートの人が使用したと思われる金製胸飾り

埋蔵データから、シカン文化では支配者層と庶民の階層がはっきりわかれた階級社会であったことが分かった

【写真:“エリートの人が使用したと思われる金製胸飾り”
11世紀 ペルー文化庁・ペルー国立考古学人類学歴史学博物館蔵 撮影:義井 豊】

島田教授とPAS

世紀の大発見となる、ロロ神殿東の墓で黄金製品などを発掘中の島田教授とPAS。

【撮影:義井 豊】





3Dシアターの画像

島田教授が挑んだシカン遺跡調査は実に30年、そしてカメラが捉えた20年の記録。古代アンデス史を塗り替える歴史的瞬間の映像が最新技術を用いて立体化され、まるで発掘現場にいるような臨場感が再現されます。
また、CGで再現されたロロ神殿や墓室も立体映像としてよみがえり、埋蔵品や埋葬者が目の前にあらわれます。過去の貴重な映像やCGを、自然な奥行き感で表現することを目指した3Dシアターを体験ください。








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