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世界遺産ナスカ展 国立科学博物館
[ 展示内容 ]
第1部 ナスカ−砂漠からのメッセージ  
7・・・神々の世界  
 
 
 ナスカ文化の宗教では、自然崇拝、魔術、シャーマンを中心とし、命あるものはすべて超自然的な力を与えられていると考えられていました。ナスカ人が「地上、天空、水中で最も強力なもの」とみなす生き物は、水と豊穣と生命に影響力を行使し、人間の運命を左右することが出来るとされ、特に重要な存在でした。
図像では、そうした超自然的な力が「神話的存在」−強力な自然の精霊の力を備えた存在−として描かれています。
 特に強力な力を持つ動物として、地上ではネコ科動物(ピューマ、ジャガー、クーガー)、天空の怪鳥はコンドルと、タカ、そして海の支配者としてシャチが描かれています。

神話的シャチ
ペルー文化庁・ペルー国立
考古学人類学歴史学博物館
撮影 義井豊
 ここでは、神話的存在が描かれた土器や、手の込んだ刺繍が施されたパラカスのマントも紹介します。これらのマントは遺体を包んだもので、今回の展覧会にあわせて、特に保存状態が良く美しいマントを8ヶ月の歳月をかけて修復しました。
パラカスのマント
ペルー文化庁・ペルー国立考古学人類学歴史学博物館
撮影 義井豊

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