「野依科学奨励賞」10周年記念イベントについて

野依科学奨励賞は、平成13年(2001年)にノーベル化学賞を受賞された野依良治博士のご協力を得て創設された賞で、平成23年度に創設10周年を迎えました。
平成23年は、様々な場面で「絆」を再認識する年となりました。今回は、野依科学奨励賞を創設するきっかけとなった様々な「絆」を振り返りつつ、これからの本賞の更なる発展を願い、「ノーベル賞がつなぐ人の絆 ~共に生きるために~」をテーマに、野依博士による特別講演をはじめとする記念イベントを行うことにしました。皆様、是非ご参加ください。
講演者・パネリスト紹介

野依良治-2001年ノーベル化学賞受賞者-

1938年兵庫県生まれ、京都大学大学院修士課程修了、工学博士。
名古屋大学教授を経て、現在は理化学研究所理事長をつとめられています。2000年に文化勲章を受章、2001年にはノーベル化学賞を受賞されました。今回は、野依科学奨励賞10周年を記念し、特別講演をいただき、次世代を担う子どもたちに向けてお話しいただきます。
主な著書:事実は真実の敵なり- 私の履歴書 日本経済新聞出版社

アレキサンドラ・ニカイース さん-野依科学奨励賞の原点-

現在、アメリカのコネティカット州の大学に通うアレキサンドラさんと野依博士とのご縁のきっかけは、子どもの時に担任の先生から出された'宿題'。'宿題'のテーマは「各国の科学者について調べる」ものでした。「野依良治とその業績」をテーマとして選び、そこから野依博士との交流が始まります。今回、野依科学奨励賞10周年を迎えるにあたり、お祝いのために来日します。

寺本  沙也加 さん-震災をのりこえて-

陸前高田市に住む寺本さんは、2008年の野依科学奨励賞の受賞者です。受賞後も研究を続けていましたが、東日本大震災の津波で、いままで積み重ねてきた資料や記録ノートも全て流されてしまいました。絶望と失望に打ちひしがれた彼女が、奇跡的に見つかった震災直前の写真データと国立科学博物館に残されていた野依科学奨励賞応募時のデータの一部を手にしたとき、研究を再開する決心をしました。

迎  りえ さん-「野依」の文字からの教育的ひらめき-

2001年に野依博士のノーベル賞受賞が報道されると、当時奈良県の野依小学校の先生であった迎さんは、珍しい「野依」の名字に教育的ひらめきを感じ、翌日直ちにクラス全員でお祝いの文集を作成して野依博士に送りました。このことは野依博士にとって、ノーベル賞受賞により、数多く寄せられたお祝いのなかで、とくに心温まる便りだったとご著書で述べられています。

プログラム

1.平成23年度「野依科学奨励賞」表彰式・10周年記念特別講演
・「野依科学奨励賞」授与

・ノーベル化学賞受賞者の野依博士による特別講演

2.野依科学奨励賞との絆
・アレキサンドラ・ニカイースさんのスピーチ(通訳付)
3.野依科学奨励賞との絆
・寺本 沙也加さんのスピーチ
4.パネルディスカッション  ~野依博士を囲んで~
パネリスト : 野依博士,アレキサンドラさん,寺本さん,迎さん
コーディネーター : 小川学習企画・調整課長

概要

開催日 平成24年3月29日(木)
13:00~16:30
会場 国立科学博物館 日本館2F講堂
参加対象 小学生以上(保護者や一般の方も参加できます)
定員 120名
参加費 無料
(入館料が必要となります。但し、小・中・高校生は入館無料です)

お申込み

ウェブによるお申込みウェブお申込みフォームはこちらから往復はがきによるお申込み

下記必要事項と返信宛先をご記入の上、下記住所にご郵送下さい

記入
必要事項
1.野依科学奨励賞10周年記念イベント
『ノーベル賞がつなぐ人の絆 ~共に生きるために~』
2.参加者氏名(ふりがな) 
3.住所 
4.電話番号 
5.年齢 
6.学年または職業
住所 〒110-8718
東京都台東区上野公園7-20 
国立科学博物館
学習企画・調整課「野依科学奨励賞」係

※ 申込締切:3月8日(木)
※ 定員を越えるお申込みがあった場合は抽選とさせて頂きます