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博物館=モノ集めの文化

[ 開催趣旨 ]

 近年、テクノロジーの実用性・商業性ばかりが重んじられ、市民社会に直接貢献するべきサイエンスの文化的側面が著しく軽んじられてきたと感じます。しかし、博物館が標本や資料を集め、それを地道に研究し、人類の文化的宝として残していく責任は、ますます強まっているといえます。本シンポジウムでは、動物学、植物学、古生物学などの自然史領域を中心に、標本をどのように集め、どのように保存し、どのように社会の至宝として活かしていくべきかを議論し、博物館と標本の未来を探ります。

日  時 9月3日(土) 午後1時〜5時30分
会  場 学術会議講堂
(東京都港区六本木7-22-34 地下鉄千代田線乃木坂駅下車すぐ)
対  象 高校生〜一般。 特に学校教員、ジャーナリスト、社会教育関係者。
プログラム 下記をご覧下さい
申し込み 参加申し込みは不要です。途中からでも自由に参加下さい。
問い合わせ 〒484-8506
愛知県犬山市官林 京都大学霊長類研究所 遠藤秀紀
電話 0568-63-0520 電子メール endo@pri.kyoto-u.ac.jp
主  催 日本学術会議動物科学研究連絡委員会・植物科学研究連絡委員会
共  催 国立科学博物館


プログラム
13時〜13時10分 開会の挨拶 遠藤秀紀(京都大学霊長類研究所)
13時10分〜14時10分

[ モノ集めと博物館 ]

「地域の標本の収集・地域個体群の認識・研究へ提供や成果、とそれらの意義」
      樽 創(神奈川県立生命の星・地球博物館)  
「博物館ネットワークの現状と可能性」
      森田利仁(千葉県立中央博物館)
14時10分〜15時10分

[ モノ集めの未来 ]

「国家戦略としての自然史標本の収集と活用」
       松浦啓一(国立科学博物館)
「研究成果物と知的財産権」
       富川宗博(国立遺伝学研究所)
15時30分〜16時30分

[ モノ集めと研究 ]

「何故博物館の標本にするのか? 利用しやすい標本とは?」
       西田治文(中央大学理工学部)
「新たな標本のカテゴリー 個人蔵映像資料の展開」
       清野聡子(東京大学総合文化研究科)
16時30分〜17時

[ 社会との接点としての展示空間 ]

「標本を如何に語らせるか(モノ・研究の翻訳としての展示)」
      洪恒夫(東京大学総合研究博物館)
17時〜17時30分 総合討論

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