研究室コラム・更新履歴

10月19日

秋に咲くカンアオイ
「カンアオイ」という植物をご存知でしょうか? 徳川将軍家の家紋「三つ葉葵」のもとになった植物「フタバアオイ」の仲間です。それにしても、特に不思議なのはその花。種類ごとにいろんな色や形をしていて、おまけにそれぞれ独特の香りがあるのです。でも、蜜などは一切ないようで、それぞれどのような昆虫をどうやって呼んで花粉を運んでもらっているのか、謎だらけ。2月から4月にかけて咲く種が多いのですが、上写真の「カントウカンアオイ」のように今の時期に咲くものも少しあり、これも花粉を運ぶ昆虫と関係あるのか、興味がつきません。
(植物研究部:奥山雄大)

10月12日

マッコウクジラの骨格標本
写真:特別展(上野本館)で展示された頭部構造付き16mマッコウクジラ頭骨標本

深海ではダイオウイカと戦い、腸内では「龍涎香(りゅうぜんこう)」と呼称される香水原料の腸石が生成され、歯は印鑑や工芸品に、脳油は燃料や防錆剤となるなど、多方面で有名な「マッコウクジラ」。しかし、その全身骨格の標本化は途方もなく大変で、16m級を保管できる施設も限られている。当館筑波研究施設自然史標本棟には頭部構造を再現した16mマッコウクジラ頭骨標本を収蔵している。いつか全身版を作製したいものである。
(動物研究部:田島木綿子)

10月5日

1万枚の太陽黒点スケッチ
1947年4月5日の黒点スケッチ(南東部に史上最大級の黒点群が見える)

当館ウェブサイトの「標本・資料データベース」に「太陽黒点スケッチデータベース」というページをアップしました。理工学研究部の先輩である小山ヒサ子先生が1947年から1996年の50年間続けて行った世界的にも貴重な太陽黒点のスケッチ観測、約1万枚をデジタル化したものです。大きな太陽フレア(太陽表面の爆発現象)が起こって最近話題になりましたが、そのような太陽活動と太陽黒点は密接な関係があります。1ヶ月の観測をアニメ化したものも用意しましたので、是非一度ご覧ください。(画像のスキャンだけで5年を要した力作です!)
(理工学研究部:洞口俊博)