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第718号

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  科博メールマガジン第718号

    発行日:2017年1月26日

   http://www.kahaku.go.jp/

 

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 寒い日が続いていますが、暦では大寒も過ぎ、立春までもう一息ですね。上

野公園の大噴水近くのカンザクラが、今まさに見ごろを迎えています。周囲で

花をつけている木はこのカンザクラだけですが、見ているととてもあたたかな

気持ちになってきます。当館からすぐ近くですので、ご来館の際はお花見も一

緒にどうぞ♪ Facebookに本日撮った写真も掲載しています。

https://www.facebook.com/NationalMuseumofNatureandScience

 

 

 ※ 科博メールマガジンは、国立科学博物館が毎週木曜日に発行しています。

 ※ このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。

 

▼- 目 次 -▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼

 

 ■ エッセイ     「ICOM-NATHIST」

 ■ 自然教育園だより 「真田丸ならぬ長者丸!?」

 ■ お知らせ

 ■ 壁紙プレゼント(2月カレンダー付き)

 

 

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◆ エッセイ ◆

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 ICOM-NATHIST

 

 

                産業技術史資料情報センター  亀井 修

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 博物館の世界的組織である「国際博物館会議(ICOM)」には30の国際委員

会があります。そのひとつに「自然史の博物館・コレクション国際委員会

(NATHIST)」があります。母音の前のHを発音しない言葉を使う人が多いので

会議の場では「ナティスト」と発音されますが、日本国内では「ナトヒスト」

とされることもあります。ここのボードメンバーとなって4年目に入りました。

 

 工学担当の私が自然史の国際委員会に携わるようになったのは、「文化財と

しての自然史資料」と「アントロポシーン:人の影響を考慮した自然史研究」

の2つの講演がきっかけです。これらに共通する自然とヒトの営みを総合的に

扱う研究視点と、「人間も自然の一部」という考え方が、「自然は人間が支配

する」という考え方の影響が強い国や地域(実はこちらの方が主流なのですが

それは別の機会に!)の人々に新鮮に受けとめられたのです。その後今に至る

まで、いろいろな「違い」を活かした協働を進めてきています。

 

 自然と科学技術の両方を扱う科博には、未来の博物館の有り様を示す実例と

しての注目と期待がよせられています。10月にカーネギー自然史博物館で行

われるNATHISTの年会のテーマは「アントロポシーン」です。ご興味ある方は

一緒に議論を深めてみませんか。

 

▼ICOM-NATHISTのウェブサイト(英語のみ)

https://icomnathist.wordpress.com/ 

 

 

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◆ 自然教育園だより ◆

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 真田丸ならぬ長者丸!?

 

 

                      附属自然教育園 宮尾 友子

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 私は附属自然教育園で事務の仕事を担当しています。デスクワークが中心の

ため、しばらくパソコンに向かっていると体が固まってしまいます。時々休憩

時間に園内を歩いてみるものの、昔に比べて運動不足な上に体力が落ちたなあ

と感じていました。

 

 そこで仕事帰りに体力・気力に少々余裕のある時は、いつも利用している目

黒駅のひとつ先の恵比寿駅まで歩くことにしました。自分の足で歩いてみると、

自然教育園のある白金台周辺は坂が多く、起伏に富んだ地形をしていることが

わかってきました。

 

 さて、ある時いつもとは違う道を歩いてみたくなり、途中から見知った道を

外れて進んでいきました。なんとなく方向の見当がつくだろうと思っていたの

ですが、この時の私は自分が方向音痴であることを忘れていたのです。そして

案の定、迷ってしまいました。歩けど歩けど見知らぬ景色が続き、目につくの

は高級そうなマンションばかり。ここは一体どこなんだろうとキョロキョロし

ていると、近くの電柱に「長者丸」という住所の表示が見えました。大河ドラ

マの「真田丸」は昨年よく耳にしましたが、長者丸とはなんとも高貴そうな地

名です。そこで長者という響きにぴんとくるものがありました。自然教育園の

園内には、室町時代に白金台地に居を構えていた豪族の館跡といわれる土塁の

一部が残っています。その豪族は「白金長者」であったという言い伝えも残っ

ています。ひょっとしてここは自然教育園の近くなのではと、スマートフォン

を取り出し地図で確認してみると、自分のいる場所から高速道路を挟んで向か

いに自然教育園が。私は職場のご近所をさまよっていたのでした。

 

 

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◆ お知らせ ◆

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特別展「世界遺産 ラスコー展〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」

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 本展は、仏国政府公認のもと制作された展覧会「LASCAUX INTERNATIONAL

EXHIBITION」の巡回展に、日本独自のコンテンツを加えた展示です。約2万年

前にラスコー洞窟で描かれた壁画を実物大で再現する他、クロマニョン人の彫

刻や道具から人類の創造性や芸術のはじまりに迫ります。今や研究者ですら入

ることができないラスコー洞窟の世界をご堪能ください。

 

[開催期間]2016年11月1日(火)〜2017年2月19日(日)

 

 詳しくは下記をご覧ください。

 http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2016/lascaux2016/index.html

 

 

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企画展「花粉と花粉症の科学」

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 花粉といえば花粉症を思い起こす方も多いでしょう。自然界では、花粉には

受粉によって種子を生産し子孫を残す役割があります。植物にとっての花粉と

は何か、その形態や機能、送粉様式などを紹介します。また、「花粉と人類」

という視点から、食用や薬用などの花粉の利用形態、花粉症の原因となる植物

や発症メカニズムとその防御について、最先端の研究内容を農学、医学、工学

の各分野から紹介します。

 

[開催期間]2016年12月23日(金・祝)〜2017年3月20日(月・祝)

 

 詳しくは下記をご覧ください。

 http://www.kahaku.go.jp/event/2016/12kafun/

 

 

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企画展「小笠原国立公園」

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 小笠原諸島は、多くの地域が小笠原国立公園に指定されています。また、平

成23年6月に世界自然遺産に登録されてから今年でちょうど5周年を迎えました。

この機会に、小笠原諸島に関する当館の標本等を展示して小笠原国立公園につ

いて紹介します。

 

[開催期間]2016年12月23日(金・祝)〜2017年2月12日(日)

 

 詳しくは下記をご覧ください。

 http://www.kahaku.go.jp/event/2016/12ogasawara/Ogasawara2016.pdf

 

 

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企画展「花粉と花粉症の科学」関連講演会

「やさしく説明:JAPOCカンファレンス/上野KAHAKU-2017」<参加者募集>

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 いまや国民病ともいわれる花粉症に対しては、多方面からの対策が講じられ

ています。対策の最前線について広くご紹介します。

 

[開 催 日]2017年1月28日(土)、2月5日(日)、2月25日(土)

 

 申し込み方法等、詳しくは下記をご覧ください。

 https://www.kafunbusiness.org/exhibition/conference

 

 

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UENO WELCOME PASSPORT−上野地区文化施設共通入場券−

国立西洋美術館 世界遺産登録記念デザイン 販売中  <ご案内>

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 上野「文化の杜」新構想実行委員会による、上野地区の文化施設を一度に楽

しめるお得な入場券「UENO WELCOME PASSPORT(上野ウェルカムパスポート)」

が、国立西洋美術館の世界遺産登録を記念した特別仕様のデザインで販売中で

す。

 

[販売および利用期間]2016年8月15日(月)〜2017年1月31日(火)

 

 詳しくは下記をご覧ください。

 http://www.kahaku.go.jp/news/2016/Ueno_passport/UWP_newdesign.pdf

 

 

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 上野本館の情報を中心に、科博の「今」を写真付きでお届けしています。

Facebookユーザーでなくても閲覧可能ですので、ぜひご覧ください!

 

 https://www.facebook.com/NationalMuseumofNatureandScience

 

 

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自然教育園見ごろ情報

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 園内の植物、鳥、昆虫等の見ごろ情報を毎週更新して紹介しています。

 

 http://www.ins.kahaku.go.jp/season/index.php

 

 

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自然と科学の情報誌「milsil(ミルシル)」通巻55号と定期購読について

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 お正月と言えばお節料理にお雑煮でしょうか。学生の頃、地方出身の友人た

ちとそれぞれの家で食べていたお雑煮の話で盛り上がったことを思い出します。

具材やだしに違いがあり、毎年変わらぬものとして食べていた実家のお雑煮が、

全国共通のものではなかったと知ったときの衝撃。お雑煮には特に地域ごとの

特性が表れやすいのかもしれません。今回の特集は「だし」です。ユネスコ無

形文化遺産に登録された「和食;日本人の伝統的な食文化」にかかせない「だ

し」。鰹節や昆布といった素材だけでなく、使われ方にも日本の自然が深くか

かわっているようです。

 連載「色の世界」は「構造色」についてです。色がないのに鮮やかな色が見

える? 不思議な感じがしますが、しゃぼん玉やタマムシなど自然の中のさま

ざまなものに存在するようです。

 

 発行日 :2017年1月1日(日・祝)

 定 価 :420円(税込)

 

 定期購読やお得な会員制度など詳細については下記をご覧ください。

 http://www.kahaku.go.jp/userguide/book/milsil/index.html

 (友の会)http://www.kahaku.go.jp/userguide/repeater/index.html

 

 

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科博のイベント情報紙「kahaku event」2−3月号発行!

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 情報紙「kahaku event」(年6回 A4サイズ 6ページ)は、展覧会や開

催予定のイベントなどについてご紹介しています。国立科学博物館の各施設内

で無料で配布している他、下記ページからもダウンロードすることができます。

ご来館や、イベント参加の計画をたてる際などにご活用ください。

(「友の会会員」「賛助会員(個人特別会員)」の方には郵送でお届けします。)

 

 http://www.kahaku.go.jp/event/kahakuevent/index.html

 

 

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