第627号
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科博メールマガジン第627号
発行日:2015年5月14日
http://www.kahaku.go.jp/
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台風一過で昨日から気温が上がっていて、今日はさらに暑くなるそうです。
今朝は上野公園内で、羽を虫干ししながらよちよちと歩くハトを見かけ、思わ
ず笑いそうになりました。歩いていたら朝日が気持ちよかったのでしょうね。
さて、好評開催中の特別展「大アマゾン展」では、先週金曜日に15万人目
のお客様をお迎えしました!セレモニーでは館長より記念品が贈呈されました。
大アマゾン展の会期は来月14日まで、皆様ぜひお越しください!
※ 科博メールマガジンは、国立科学博物館が毎週木曜日に発行しています。
※ このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
▼- 目 次 -▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼
■ エッセイ 「『マジックインキ』と文具“あるある”」
■ 常設展示紹介 「ワラスボをさがせ!」
■ お知らせ
■ 壁紙プレゼント(5月カレンダー付き)
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◆ エッセイ ◆
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「マジックインキ」と文具“あるある”
理工学研究部 久保田 稔男
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国立科学博物館では産業技術史資料情報センターが中心となって、日本の産
業技術の歴史を物語る実物資料が、どこにどのような形で残されているのか、
その存在を明らかにし、産業技術史資料データベース(※1)として公開して
います。昨年は10の技術分野について調査し、その成果をデータベースに追
加して、この3月に公開しました。
日本筆記具工業会の協力によって新たに追加された69件のデータは、筆記
具という誰にとっても身近な製品が取り上げられ、検索結果(※2)を眺める
と“あるある、あったあった”のオンパレードでワクワクします。たとえば
「マジックインキ大型 ML−T」(※3)を見てみると、油性ペンの事をさ
す言葉として日常的に使う「マジック」「マジックインキ」という単語が、実
は登録商標であったこと。しかも、その名を冠した商品が1953年(昭和2
8年)という終戦後8年という時期から発売されていたこと等々、筆記具にま
つわる薀蓄(うんちく)を知ることができます。
「産業技術史資料データベース」というお堅い名前のデータベースではあり
ますが、こんなおもしろい薀蓄にあふれたデータベースでもありますので、ぜ
ひ一度ご覧になってみてください。
(※1)産業技術史資料データベース
http://sts.kahaku.go.jp/sts/index.php
(※2)「日本筆記具工業会日本筆記具工業会」での検索結果
http://sts.kahaku.go.jp/sts/result.php?c=1137
(※3)「マジックインキ大型 ML−T」
http://sts.kahaku.go.jp/sts/detail.php?no=113711620049
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◆ 常設展示紹介 ◆
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ワラスボをさがせ!
事業推進部 園山 千絵
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とある休日、息子2人と地球館1階の展示を見学していた時のことです。
次男がのどが渇いたというので、展示室を出て飲食できる場所に連れていく
ことになりました。長男は展示を見ているというので、どこにいる?と聞くと、
「ワラスボのところ!」と。分かったワラスボね、と別れ、お茶を飲んでから
合流しようと展示室に戻りました。さて、ワラスボはどこにいたっけ???
一番可能性のありそうな系統広場に長男は…、いない。「陸上生物の多様性」
コーナーには海の生物はいなかったはず。仕方がない端から見て行こう。これ
はパンダのホアンホアン、ウシの腸にクジラの小腸についた寄生虫、オオアナ
コンダの骨格標本、「多様性の由来」コーナーにも魚は展示されているけれど
…えー!いない!ワラスボはどこ…、いやいや長男はどこ??
その後無事に長男とは会えたのですが、ワラスボがどこにいたのか分からず
じまい。職員としてこれではいけないと、後日探しに行きました。いましたい
ました。「サイズに挑戦」のコーナーです。ここはゾウとネズミ、ダイオウイ
カとスルメイカなど、対照的なサイズに隠された「生き方の違い」に気づいて
いただこうという展示で、ワラスボは大型のハゼの例として紹介されています。
と、このように地球館1階は数多くの生物を展示しています。あるテーマに
沿って見学するもよし、1つの生物に焦点を絞って見学するもよし。楽しみ方
は千差万別。もちろん「たくさんいるんだなー」とぼんやり眺めていただくだ
けでもよいのです。地球の多様な生き物たちが、関わりあって生きていること
を感じ取っていただければ幸いです。
しかし…、なぜ長男がワラスボに向かって行ったのか、理由は未だ分かりま
せん。
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◆ お知らせ ◆
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緑陰サイエンスカフェ「東京都心部に棲む哺乳類」:附属自然教育園
<参加者募集>
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ビルが建ち並ぶ都心部とはいえ、数種の哺乳類がたくましく生活を営んでい
ます。彼らがそこで生活を可能にしている特徴について紹介します。
[開催日時]平成27年5月24日(日)14:00〜15:00
[講 師]動物研究部 川田 伸一郎
[申込方法]電話03-3441-7176にて受付(休園日不可)
[備 考]通常入園料(一般・大学生310円。高校生以下および65才以上は
無料)が必要です。
詳しくは下記をご覧ください。
http://www.kahaku.go.jp/event/all.php?id=0001426319463312
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特別展「大アマゾン展」
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本展は、アマゾン川流域に生息する生物の多様性を主なテーマにアマゾンを
総合的に紹介する過去最大級の“アマゾン展”となります。今回、大河アマゾ
ンの源流から河口まで、その広大な流域に生息する哺乳類・爬虫類・両生類・
鳥類・魚類・昆虫・植物・菌類の多様性について、化石や剥製、骨格標本、生
体を美しい映像資料とともに紹介し、あわせてそこに住む先住民と動植物との
関わりについても紹介します。
[開催期間]平成27年3月14日(土)〜6月14日(日)
詳しくは下記をご覧ください。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2015/amazon/
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コレクション特別公開「クレマチス園公開」:筑波実験植物園
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カザグルマをはじめとするクレマチスの野生種とその園芸品種約250種類を
公開するとともに、クレマチスの種類や花の色などについて解説したパネルを
展示します。
[開催期間]平成27年5月2日(土)〜6月14日(日)
詳しくは下記をご覧ください。
http://www.tbg.kahaku.go.jp/event/2015/05clematis/index.html
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上野東京ライン開業記念 国立博物館・美術館3館共通入場券 発売中
<ご案内>
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東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館の3館は、上野観光連盟
と共同で、JR東日本「上野東京ライン」の開業を記念した共通入場券「UENO
WELCOME PASSPORT(上野ウェルカムパスポート)」を2015年3月14日より発売
しています。この共通入場券は、3月14日〜5月31日までの期間中、3館の常設
展/総合文化展が各館1回観覧でき、すごろく式マップやスタンプラリーなど
も付いて、親子で楽しめる内容となっています。
詳しくは下記をご覧ください。
http://www.ueno.or.jp/nmwp/
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国立科学博物館Facebookページ更新中!
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上野本館の情報を中心に、科博の「今」を写真付きでお届けしています。
Facebookユーザーでなくても閲覧可能ですので、ぜひご覧ください!
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雑誌milsil(ミルシル)通巻45号と定期購読について
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“おたまじゃくしは蛙の子”という歌にもあるように、おたまじゃくしはお
となになるにつれ、手足が生え、尾がなくなりカエルとなります。ほかにも幼
虫が蛹を経てチョウへ成長するなど、“変態”という言葉は知らなくても、両
生類や昆虫の体の変化は多くの人が知る自然現象といえます。ではそのメカニ
ズムは?今回の特集「変態のふしぎと多様性」では変態の謎に迫ります。普段
目にする現象を当たり前のことと受け止めず、なぜそうなるのか考え、検証す
ることは科学の原点かもしれません。変態のメカニズムの解説もさることなが
ら、研究者の飽くなき探究心も垣間見ることのできる内容となっています。
また今号から新連載「旅する生き物」が始まります。第1回はニホンウナギ
です。おいしくいただきながらも産卵場所や川に戻ってくるルートは謎に包ま
れていたニホンウナギ。その壮大な旅についてご紹介します。
発行日 :平成27年5月1日(金)
定 価 :420円(税込)
定期購読やお得な会員制度など詳細については下記をご覧ください。
http://www.kahaku.go.jp/userguide/book/milsil/index.html
(友の会)http://www.kahaku.go.jp/userguide/repeater/index.html
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科博のイベント情報紙「kahaku event」6−7月号配布中!
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情報紙「kahaku event」(年6回 A4サイズ 6ページ)は、展覧会や開
催予定のイベントなどについてご紹介しています。国立科学博物館の各施設内
で無料で配布している他、下記ページからもダウンロードすることができます。
ご来館や、イベント参加の計画をたてる際などにご活用ください。
(「友の会会員」「賛助会員(個人特別会員)」の方には郵送でお届けします。)
http://www.kahaku.go.jp/event/kahakuevent/index.html
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